TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
魔女さまがいつもの服じゃない。
初めに気が付いたのは、年端もいかない少女だった。
それが派生するのは、ゆっくりとした時間をかけて。
いつもと同じ、穏やかでたおやかな――本人がそう見えるよう努力している――微笑を湛えた「魔女」領主は、その内側で、心が躍るのを抑えられずにいた。
初めに気が付いたのは、年端もいかない少女だった。
それが派生するのは、ゆっくりとした時間をかけて。
いつもと同じ、穏やかでたおやかな――本人がそう見えるよう努力している――微笑を湛えた「魔女」領主は、その内側で、心が躍るのを抑えられずにいた。
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「やぁ、クニークルス。ご機嫌だねぇ」
「あら、ガルさん。そう、見える?」
「ふふ、そりゃぁ勿論。足取りの軽さは一見して、ってね」
くすくすと微笑ましげに笑う男が感情の機微に聡いのは、身内ではよくよく理解されている事だけれど。
それとは違う理由で以て、そうと告げているのだという事も、女は理解していた。
「幸せな日には、踊るものでしょう?」
「ごもっとも」
「ふふ、それじゃぁ私、そろそろお仕事に行かなくちゃ」
向かう「お仕事」先は、ラッドシティの貧困街。
向かうにしては、やや、豪奢に見える服。
だけれど纏った女の雰囲気は、それを感じさせないほど穏やかで慎ましやかで……。
「愛に溢れているねぇ」
背を見送った男は、しみじみ、呟く。
逢った、頃は。
精一杯の背伸びで、慣れないのだろう広がる裾を翻していた。
石畳を打ち鳴らすヒールの高さに戸惑っていた。
ぎこちない言葉を紡いでは首を傾げていた。
何人もの「女友達」を、焦がれた目で見つめていた。
そんな女は、いつの間にか淑女の皮を脱ぎ捨てて、幼き日に追い続けてきた「魔女」の名を継いだ。
いつだって潔く、前を向いて。
遍く災厄を招く「疫病神」をすら、「払う」為の名だと自称して。
捨てたはずの「淑女」の「皮」さえも、その手中に収めてしまった。
少し高めの踵は折れぬ意志を反映し、柔らかに翻る纏は全てを受け入れ、包み込む。
「憧れるよ。魔女さま」
彼女を、そうさせたのは。
――さぁて、何だろうねぇ。
未だ邂逅を果たせない、それでも良く、良く、知っている気のする誰かさん。
いつかその人に相見えた時に、言おうと思っていることがある。
「魔女さま、魔女さま!」
小さな花束を抱えた少女が、駆け寄る。
しゃがみ込んで目線を合わせれば、息を弾ませた少女が花束を差し出して、はにかむ。
「おたんじょうび、おめでとうございます!」
――それから。
「「いつもありがとう」」
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
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出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
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ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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