該当シナリオのリプレイ、各人のプレイングを参考にしておりますが、基本的に捏造です。
リプレイ中の文章の意図的な引用等は一切行っておりません。
万一該当する描写が存在した場合はご指摘ください。全力で修正します。
単語等は目をつぶっていただけると幸いです。
お前らも行くだろ?
当たり前のような問いかけに、受けた彼らは、躊躇う顔一つ見せず、頷いて。藤と、牡丹の咲き乱れるその場所を、のんびり、連れ立って歩いていた。
とは、言っても。仲良く固まって歩いているわけではない。屋台の前という同じ位置から歩き始めたにもかかわらず、気が付けば、縦列状態になっていた。
いつの間にか先頭に立っていたのはキルフェだ。花を見る目に興味らしいものはなく、口の中で溶ける飴の方にばかり意識が言っているのだろう。のんびりと花見を楽しんでいる他の面子と比べると、やや、早足だった。
それを咎めるつもりは無いが、後ろを振り返りもしない彼に、現状を気付かせたかったのだろう。拗ねたように口を尖らせる、キーストア。
もっとも、その口元は非難よりも露骨な愉悦が、浮かんでいるわけだが。
「キルちゃんはーやーいー」
「もう、置いてかないでよ~」
同じような調子で、ミヤビも声を上げる。その口の中には、彼にあまりにしつこく話しかけたため放り込まれた飴があったが、別に、懲りると言った感情はなかった。
それが、判ってしまうから。溜息をついて、振り返り。二人をそれぞれに睨もうと眉根を寄せたキルフェだが、ふと、彼らを追い越すように視線を後ろへやって、苦笑する。
それと同時に、ユーリスが前を歩く三人に静止を呼びかけた。
きょとん、とした顔を揃え、声につられるように振り返った彼らの目に映ったのは、ほんの少し離れたところで、藤に手を伸ばして微笑んでいる、アーヴィの姿。
手の届くほどの位置に垂れた鮮やかな紫は、ゆらゆら、アーヴィの指先をくすぐるように、揺れている。それは彼女の儚げな雰囲気と相まって、優しい光景として、映えた。
「いい絵だねえ……」
くく、と、微かに喉を鳴らす笑みを零しながらも、見つめるキーストアの表情は柔らかい。うん、うん、と、うっとりしたように眺め、ミヤビもまた、ぐるり、空――天井を覆うように咲き乱れた藤を仰ぎ、見つめた。
「お菓子も綺麗だったけど、やっぱり本物にはかなわないわね」
透き通った飴の細工も、ふんわりとした砂糖の細工も、手のひらで収まっているからこそ愛らしく、美しい。
景色を包むほどに色を広げ、風にそよぐごとに微かに彩を変える花々とは、比べるべくもないものだ。
感動にも似た感情は、ほんの、一瞬。きっかけとなったアーヴィが、はっとしたように周囲を見やるまでの、短い間だけ。
はぐれてしまったどうしよう、と、書いてあるかのような表情を浮かべた彼女を見つめ、ふ、と小さく笑ったユーリスは、ひらり、手を振り、アーヴィの視線がこちらに向くのを確かめてから、手招いた。
「ほら、逸れるぞ。後で探すのも手間だ」
「い、今行きますー」
ぱたぱたと、小走りに駆け寄ってくるアーヴィに、肩を揺らしていたキーストアは、ちら、と傍らへ流した視線を追いかけるように、数歩だけ歩み寄り、キルフェの服の裾を掴んだ。
「お前も、はぐれんなよ」
咎めるつもりは、ないけれど。
たまには、歩調を合わせてくれてもいいだろう。
暗に囁かれた言葉に、キルフェはあからさまな溜息を返して。
「……逃げねーよ」
振り払わないことを了承に換え、それでも、面倒を主張するような呟きを、吐き出した。
さして大きな村ではない。それでも、時折足を止め、のんびりと眺めながら巡れば、時間はそれなりにかかるもので。屋台や催しなど、一通りを見やった頃には、すっかり、日が落ちていた。
ぽつ、ぽつ、と、灯篭の明かりが点り始め、周囲を幻想に塗り替える頃。村人から、紙皿が配られてきた。
「あ、私は持って帰るから、いらないわ。ありがとう♪」
手の中でひっそりと花弁を広げる牡丹を見つめ、帰ったらドライフラワーにしよう、と胸中で頷くと、ミヤビはにっこり、微笑んだ。
アーヴィもまた、今日この場所へ訪れた記念として、持ち帰ることを選んだようで。灯篭の光に翳したりしながら、艶やかな紅を楽しんでいた。
微笑ましげな目でそれを見やって後、ひょいひょいとあっさりとした手際で牡丹を流すキーストア。願いを書き綴って流し、その成否を占うのが本来の目的ではあるのだろうが、紙皿は白いままだ。
「願い事……書かなかったんですか?」
「んー……まあ、書いても良かったんだろうけど、強いて書くほどでもねえっつーか……」
何気なく尋ねるアーヴィを、しゃがみこんだ姿勢のまま、見上げて。頬を掻きながら呟くと、さらさら、流れる水音に惹かれるように、視線を戻す。
ぼんやりと見送った花は、流れに浚われて、沈む。くく、と小さく笑って、キーストアは膝を抱えた。
「部屋で枯らすよりか、祭に溺れる方が、いいだろ」
辺りは仄暗く、囁くような声は、どこか憂いているようにも聞こえたけれど、灯篭に照らし出された顔は、満足げだ。
「キルちゃん、お皿は?」
ぱっ、と。キーストア以上にあっさりと牡丹を手放し川へと放ったキルフェに、ミヤビは首を傾げて尋ねる。
「どうせ沈むんなら、無くてもいーだろ」
記念に持ち帰る、と言う発想自体は非常に好ましいものではあったが、自分の、手の中に、形が残るのは、疎ましかった。
そんな理由で流されたとて、水面を滑る花は、川の両岸でそれを眺める者の目を楽しませるには、十分だった。
見えなくなるまで、目で追って。ミヤビは、つぃ、とユーリスを見やる。
「ユーリちゃんは、願い事書いたの?」
尋ねる言葉と同時に、ユーリスの手元から紙皿が離れ、流れていく。
暫しの間それを見つめていたユーリスは、微かに瞳を伏せて呟いた。
「私の願いか…いくら神の手によっても叶う事はないだろう」
それは返答に良く似ていたが、誰に告げるでもない、独り言。
苦笑じみた笑みを湛え、けれどすぐに掻き消して。即座に踵を返したユーリスに、一行は促されることの無いまま、当たり前のように、従った。
灯りが遠のき、暗くなった足元を確かめるように。立ち止まって振り返ったアーヴィの、視線の先で。
泉の真ん中でくるくると回った誰かの花が、とぷん、波紋を残して、沈んでいった。
-------------------------------
一ヶ月がんばろー、と思った時。
最後の記事は、よその子ごめんにしようって決めてた←
というわけで完遂です。わーい!
プレイングガン見してもりもり書いてたけど、結局は大分捏造度が増した結果になりました。←←
んー。満遍なくって難しいな。
最後に最後でによによした!
いつもよりによによした(*ノノ)はいごさんだいちゅき←←
脳内妄想よりもっと幸せになれたよえふぇふぇ←
背後さんの色彩好きー。
わーい、家族旅行ーwww
指フェチだからやっぱり美人さんにもだもだする私^p^
なんちゅーか皆、言葉にしなくても何か理解しあっててこの仲良し共め!てなったwとっても美味しいw
そしてウチの息子が異様に話してる気がするのは私がプレイングでいっぱい喋ってる+コメントでもだもだ情報垂れ流してたからだね。分かってる(*ノノ)
寧ろ垂れ流さなくてももう粗方理解されてる気がする今日この頃。うん、わかりやすい性格だしねw
まあ捏造しないと他所の子ゴメンなんてできないよね。ごちそう様です。
皆のと特徴でてるし性格とか行動考えるとこの配分で問題ない思うーw
満遍なく登場させすぎるときっと纏まりが悪くなるんじゃないかな(*´∀`)
あ、とうぎじょーおつかれさまー!
いっかいかてたねわああい。
うん、皆「らしい」なぁ…でもちょっと仲良くなった気がする。
うちの子が頭弱い気がしてきた…猫と鼠っこが男の娘より口数増えてきた気がする今日この頃…ごろごろ。
猫と鼠といえば、灰色と茶色のよく喧嘩するコンビが思い浮かびましたヾ(’’ノシ
…流れが早過ぎてコメントどうしようと足踏みしてたらいつの間にか真っ黒(。ノノ)
最後は労をねぎらおうって決めてた←
ともあれ、長いことお疲れ様でした!
ギガンティアデート記録にしようかなとか思ったりもしたけどやっぱり家族旅行がちょぉやりたくてえへへー。←
とりあえずほめられたっておもっとくーうふぇふぇ←←
まず私が指フェチなんだよ^p^
てか美人さんの指てほっそりと白いイメージがあるんだけど……うん、あっくすそーどのじょうさいきし様にそのイメージはむしろ失礼なのだろうかと最近思い始めた。←今更過ぎる
なんだかんだで仲がいいのはきっと私の趣味(*ノノ)←
お宅のむしゅこさんはうん、ね、喋ってくれないとみんな喋らないって言うのもあるんだぜ!!!特にうちの飴!!
どうせ捏造するなら思い切り色々喋らせたいなー、とか、思ってたんだ。思っただけ。
でもほらやっぱりなんか違うてなったらやだなとかそんなチキンハート(。ノノ)(意味を成しているか怪しい
お疲れさまー!楽しかった楽しかったー!
一回でも勝ててちょっと満足。むふー。
闘技場で初めて見て、コンビネーション結構便利だな、とか思ったけど、ぜってぇ活性化しねぇ、とも思った。←
今更だけれども、私美人さんの「Σ(ロ`)」がちょおだいすき(*ノノ)
う、口数…私が書くとどうしても偏るorz
猫と鼠なら口調ぎり判るていうあれとかそれがあったりなかったり。。
ほんとはもっとみんなおしゃべ……らないけど独り言でもぽつぽつ入れたかったっ。うわん。ちからぶそく。
美人さん頭強いよ!(日本語おかしい)
野郎どもがおかずに…あれ、なんかおかしいエロい言い方になる…じゃなくて、うん、そう、困ってるとこまで含めて和んでたせいだと思うんだ。(つまり10割お前のせいだ
あの猫と鼠だったら鼠さんのほうが強いよね^p^わーい←
ひまじんでさーせんヽ(´▽`)ノ←
えへへ、えへへ、自己満だからいんだ。
わぁい。労いありがとぉ(*ノノ)
でもまた次の月も真っ黒に近いくらいは書くと思う。
義務感なくなったからのびのびやるよー。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。