忍者ブログ
TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
* admin *
[879]  [877]  [875]  [876]  [883]  [874]  [872]  [870]  [869]  [868]  [867
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

幸憑きの魔女はにこにこ微笑んで、白い陶器のカップを勧める。
飴色の鼠は不貞腐れた顔で、陶器の中身を確かめる。
同居中の女性陣が好む紅茶は、少し甘いのを思い出した。




+ + + + + + + + + +


「いい加減、見ていて愉快だぞ」
 取り繕わない、魔女の顔。
 それを表に出しながら、淑女の笑顔を崩さずに居られるように、魔女は成っていた。
 対して、鼠は不機嫌を押し隠す術を、未だ忘れたまま。
「……あっちが先に喧嘩売ってきたから……」
「年下の男にそうそうムキになるものでもなかろうに」
「年下っつっても二個かそこら……」
 ぶつくさと文句を垂れる鼠を、ため息一つで、魔女は制して。
 薄ら。顰めるように細めた、金の瞳。
 くすんだ色が、黒い壁の翳りを帯びて、一層、暗がりに沈む。
「誰と、重ねておる」
 ぴしゃり、と。
 そう称するのが良く合っている台詞。
 白い花は踏み込まず、青い宝石は知らない内側への言及。
 言い切るのは、身内では、この魔女だけ。
 だから、鼠は。この魔女が、心底嫌いだった。
「……煩ぇよ」
 不貞腐れた顔を背け、煽ったのは冷めてぬるくなった紅茶。
 嚥下をしたのは、苦みを帯びた、液体だった。
PR
BACK HOME NEXT
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です

ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 独り言と戯言と All Rights Reserved