TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
鞄一つ。
簡素な荷物を持って、黒髪の女はにこりと微笑む。
「宜しく、ね?」
「ん、こちらこそ」
対照的な白い髪、けれど女と同じ金の瞳の男が、やはりにこりと、微笑む。
そんな和やかなやり取りの傍らでは、これまた対照的に、険悪ムード全開の男と女が、居た。
「あんた、良く来る気になったな」
「色々と都合が良いから仕様が無いだけだ」
あ、そ。ふいとそっぽを向いた男と、むっとした様子で反対側へツンと視線をやった女の瞳は、明暗の差こそあれど、同じ赤。
灰と水色は、青空と雨雲のようで、それはそれで対に見えた。
簡素な荷物を持って、黒髪の女はにこりと微笑む。
「宜しく、ね?」
「ん、こちらこそ」
対照的な白い髪、けれど女と同じ金の瞳の男が、やはりにこりと、微笑む。
そんな和やかなやり取りの傍らでは、これまた対照的に、険悪ムード全開の男と女が、居た。
「あんた、良く来る気になったな」
「色々と都合が良いから仕様が無いだけだ」
あ、そ。ふいとそっぽを向いた男と、むっとした様子で反対側へツンと視線をやった女の瞳は、明暗の差こそあれど、同じ赤。
灰と水色は、青空と雨雲のようで、それはそれで対に見えた。
+ + + + + + + + + +
女二人、クニークルスとセンテリェオが荷一つ持って訪れたのは、男二人、キルフェとガルデニアが見つけてきた古い館。
世界の瞳と言うなんとも便利な装置のお蔭様で、都市を移るたびの引越しの必要がなくなったため、いい加減どこかに腰を落ち着けようとガルデニアが提案したのが、きっかけ。
それならラッドシティのどこかが良いと、かの都市に領地を持つクニークルスが乗って。
出来れば部屋はそれぞれに貰えた方がありがたいと言うセンテリェオの要求に悩み。
仕事先で貸し物件扱ってるのが居るとぽつりキルフェが漏らしたのを聞きとめて。
善は急げと駆けた結果が、現状である。
「まぁまぁ、別に一つ屋根の下ってだけで、寝食共にするわけじゃないし、ね?」
仲の悪い赤目の二人を宥めるガルデニアを、じとりと睨みつけたキルフェのその視線が、そのまま、つぃと別方向へ流れる。
そうして、盛大に嫌そうな顔を、した。
「こんにちわーっす! ガルデニアさんとキルフェさんがお引越ししたと伺って、お祝い届けに来たっす!」
元気のいい声が、振る。
屋根伝いにかけてきたのだろう、白い少女が、小脇に荷物を抱えて、ひらり、舞い降りてきた。
「ろ。シゾー、どっからそんな話聞いてきたん?」
「やだなぁ、自分とガルデニアさんの仲じゃないっすかー」
けらけら。笑いながら荷物を手渡し、ちょこん、と女性二人に頭を下げた少女は、そっぽを向いて無視を貫くキルフェを一瞥だけして、改めてガルデニアに向き直る
「ノクスさんとリデルさんにも声かけたっすから、後で来ると思うっす」
「寄りによってその取り合わせでくんじゃねーよ」
無視作戦、あっさり瓦解。
にこにことしている少女と心底忌々しげな男とを見比べたクニークルスは、ぽふり。両の手を合わせた。
「あら……それじゃぁ、賑やかになるのね。ふふ、片付けるお荷物もないし、今日は、皆でお食事会でもしたらどうかしら」
「あぁ、それは良いなといいたい所だが……聞くぞ、大人数の食事を用意するスキルのある者は、居るのか?」
間。
顔を見合わせる。自炊だけならともかく、高い料理スキルを保持しているものは、皆無だった。
「……お茶なら、淹れれる」
「……菓子なら、用意できる」
「……なら、食事会ではなく、お茶会、だな」
「あ、えーと、お構いなくっす、よー?」
微妙な空気に、流石に視線を泳がせる少女。
そんな姿を微笑ましげに、にこやかな顔で見つめていたクニークルスは、ふと顔を上げ、新たな来訪者の姿を捉える。
「こんにちわー。シゾーに聞いて、引越しのお祝いしに来たよー」
「たいしたものは用意できなかったけど……それより、何か手伝うことはあるか?」
少女が呼んだ彼女らに、「寄りにもよって」と唸ったキルフェが額を抑えるのが、目に入ったけれど。
女にとっては、新しい縁の方が、よっぽど魅力的だった。それ、に――。
「……タラサさん」
ひそり、と。陰に隠れるようにしながらも、輪に混ざってきてくれた既知の姿に、喜ばずにはいられなかった。
「お知りあいさん、みんなでお引越しって、聞いて……僕も、こっそりお祝いさん」
はにかんだ笑顔に、つられたように微笑んで。さぁさ、と、クニークルスは少女達を中へ促す。
「ガルさんと、キルフェさんが、お茶を用意してくれるから、どうぞ席へ。椅子は…多分、あると思うの」
「ん、それなら俺も張り切ってお茶淹れないとねー。キルフェ、お菓子宜しくね」
客人を引き連れて消えたクニークルスと、ぱちりとウインクを残して踵を返したガルデニアと。それぞれの背中を溜息混じりに見送って、キルフェは傍らの女を見やった。
「……あんたも手伝えよな」
「……それぐらいは、するさ」
険悪ムードは、続いていたけれど。
ちょっぴり、和らいだような気がしたのは、きっと、気のせいではなかったのだろう。
というわけで、喪娘と末子の女子部屋ブログをこちらに吸収合併。
今後あちらで必要なことあればこちらに書き書きする……かなぁ?
感想系もがっつりやりたいのだけれど、なかなか…('、3_ヽ)_
世界の瞳と言うなんとも便利な装置のお蔭様で、都市を移るたびの引越しの必要がなくなったため、いい加減どこかに腰を落ち着けようとガルデニアが提案したのが、きっかけ。
それならラッドシティのどこかが良いと、かの都市に領地を持つクニークルスが乗って。
出来れば部屋はそれぞれに貰えた方がありがたいと言うセンテリェオの要求に悩み。
仕事先で貸し物件扱ってるのが居るとぽつりキルフェが漏らしたのを聞きとめて。
善は急げと駆けた結果が、現状である。
「まぁまぁ、別に一つ屋根の下ってだけで、寝食共にするわけじゃないし、ね?」
仲の悪い赤目の二人を宥めるガルデニアを、じとりと睨みつけたキルフェのその視線が、そのまま、つぃと別方向へ流れる。
そうして、盛大に嫌そうな顔を、した。
「こんにちわーっす! ガルデニアさんとキルフェさんがお引越ししたと伺って、お祝い届けに来たっす!」
元気のいい声が、振る。
屋根伝いにかけてきたのだろう、白い少女が、小脇に荷物を抱えて、ひらり、舞い降りてきた。
「ろ。シゾー、どっからそんな話聞いてきたん?」
「やだなぁ、自分とガルデニアさんの仲じゃないっすかー」
けらけら。笑いながら荷物を手渡し、ちょこん、と女性二人に頭を下げた少女は、そっぽを向いて無視を貫くキルフェを一瞥だけして、改めてガルデニアに向き直る
「ノクスさんとリデルさんにも声かけたっすから、後で来ると思うっす」
「寄りによってその取り合わせでくんじゃねーよ」
無視作戦、あっさり瓦解。
にこにことしている少女と心底忌々しげな男とを見比べたクニークルスは、ぽふり。両の手を合わせた。
「あら……それじゃぁ、賑やかになるのね。ふふ、片付けるお荷物もないし、今日は、皆でお食事会でもしたらどうかしら」
「あぁ、それは良いなといいたい所だが……聞くぞ、大人数の食事を用意するスキルのある者は、居るのか?」
間。
顔を見合わせる。自炊だけならともかく、高い料理スキルを保持しているものは、皆無だった。
「……お茶なら、淹れれる」
「……菓子なら、用意できる」
「……なら、食事会ではなく、お茶会、だな」
「あ、えーと、お構いなくっす、よー?」
微妙な空気に、流石に視線を泳がせる少女。
そんな姿を微笑ましげに、にこやかな顔で見つめていたクニークルスは、ふと顔を上げ、新たな来訪者の姿を捉える。
「こんにちわー。シゾーに聞いて、引越しのお祝いしに来たよー」
「たいしたものは用意できなかったけど……それより、何か手伝うことはあるか?」
少女が呼んだ彼女らに、「寄りにもよって」と唸ったキルフェが額を抑えるのが、目に入ったけれど。
女にとっては、新しい縁の方が、よっぽど魅力的だった。それ、に――。
「……タラサさん」
ひそり、と。陰に隠れるようにしながらも、輪に混ざってきてくれた既知の姿に、喜ばずにはいられなかった。
「お知りあいさん、みんなでお引越しって、聞いて……僕も、こっそりお祝いさん」
はにかんだ笑顔に、つられたように微笑んで。さぁさ、と、クニークルスは少女達を中へ促す。
「ガルさんと、キルフェさんが、お茶を用意してくれるから、どうぞ席へ。椅子は…多分、あると思うの」
「ん、それなら俺も張り切ってお茶淹れないとねー。キルフェ、お菓子宜しくね」
客人を引き連れて消えたクニークルスと、ぱちりとウインクを残して踵を返したガルデニアと。それぞれの背中を溜息混じりに見送って、キルフェは傍らの女を見やった。
「……あんたも手伝えよな」
「……それぐらいは、するさ」
険悪ムードは、続いていたけれど。
ちょっぴり、和らいだような気がしたのは、きっと、気のせいではなかったのだろう。
というわけで、喪娘と末子の女子部屋ブログをこちらに吸収合併。
今後あちらで必要なことあればこちらに書き書きする……かなぁ?
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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