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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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 だけど身じろぎすると、怒られる。
 白い床を眺め見ながら、ぽつり、尋ねた。

「ねぇ、何してんの?」

+ + + + + + + + + +
「膝枕」
 あっさりとした返答は、凡そ、彼には似つかわしくない単語。
 だから、つい、黙って、考え込んだ。
 だけれど、やっぱり、首を傾げることしかできなかった。
「え、なんで?」
「嫌?」
「え、嫌って言うか、それ俺が聞く方じゃない?」
 間。
 考えるだけの時間を置いてから、不機嫌な声が、返る。
「……すげぇ嫌だけど?」
「じゃぁ何でして…って、痛い痛い痛い頭抑えないでよ」
「うるせぇよ。大人しく横たわってろ」
 理不尽なのはいつもの事だった。
 なんかの罰ゲームだろうか。
 どっきりかなにかだろうか。
 起き上がることを制した手が、異様に優しく頭を撫でてくるけれど。
 どんな顔で居るのだろうと思うと、心地良さに浸ることも、出来なくて。
 白い床を、眉を寄せて見つめていた。
「……なぁ」
「……なぁに?」
 間を置いて、間を置いて。
 違和感しかないまま、ゆるりとした時間が過ぎて。
 掛けられた声に返事をした頃には、半分くらい諦めが過ぎっていたのだけれど。
「いつ帰んの」
 続いた、問いかけに。
 誰が、とも、どこへ、とも、言われなかったけれど、息が詰まる感覚に、陥った。
「…………いつだろ」
 精一杯、笑って。
 それから、怒るだろうけど、ごろりと転がって、しがみついた。
 ……意外なことに、怒られなかった。
「帰りたい」
「あ、そ」
「……帰りたくない」
「……あ、そ…」
 くぐもった声に、適当な声が、逐一、律儀に、返される。
 泣きたいと思わなかったのは、多分、興味の無さそうな声のおかげ。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

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