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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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 新年の初売りは、どこもかしこも賑やかで。
 人の波をふらりと掻い潜り、眺めながら歩いて、居ると。
「……おや」
 あれは確かと思案を浮かべ、つつつ、さりげなく歩み寄ってみる。
 近くへたどり着けば、やはり、既知の顔。真剣な目で、露天の中を見つめているのを目に留めて、ちらり、視線の先を覗き込んだ。
 並んでいるのは、可愛らしいマスコット。
「……プレゼント?」
「え……? わ、うわっ、ガルさん!?」
「うん、久しぶりー。あけましておめでとう?」
「あ、はい、おめでとうございます……じゃなくて、いつから?」
 判りやすく驚いてくれる青年は、相変わらず面白い。
 だからあえて、「さぁ、いつからやろねぇ」なんてはぐらかして、もう一度、露天を覗き込む。
「可愛らしいねぇ」
 布で作ったぬいぐるみ、硝子でできた置物など、多種多様、様々なマスコットが並んでいたが、どれも、デザインの基盤は同じ、梟だった。
「福を、招くんだそうですよ」
「あぁ、聞いたことあるなぁ。そんで、プレゼント?」
「いえ、買うなら自分用……あ、いや、別に買おうと思って眺めてたわけじゃ……」
 ぽつりと誘われた本音を誤魔化す様も、相変わらずで。微笑ましげに瞳を眇めて、梟を一つ、摘みあげる。
 ころん、と音のするそれは、木でできた、鈴のようだった。
 店主に代金を支払い、にこり、そのやり取りを眺めていた青年をみつめると。
「そんなら、うちからのお年賀って事で」
 ちょん。手のひらに乗せて、またね。ふらりと踵を返す。
「え? あ、ちょっと、それなら僕も……」
「今度、うちを見つけられたらねぇ」
 ひらりと手を振って、人込みの中に紛れ込んで。
 いつか見つけてくれるかな、なんて、期待をこめた笑みを、零した。





弄りたいわけじゃなくってね、可愛らしいから、ついね。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

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