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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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 ふと、何かに気付いた傍らの男が、ゆるりと視線を上に上げて。
 物凄く嫌そうな顔をしたのを見つけ、つられたように見上げる。
「あけましておめでとうっすよー!」
 ひょい、と。宙から降って降りてきた白い少女に、同じ白を持つ男はにこりと微笑みかけ、若干の黒を混ぜた男の方は、露骨に視線を逸らした。
「おめでとさん。朝から元気やねぇ。お仕事?」
「今日は挨拶回りっす。お二人はお買い物に?」
「そーそ。お隣さん誘て、初売り覗きにぶらぶらーっとね」
 ねー、と声をかけても、そっぽを向いたままの男は視線一つ向けはしない。どうやら、無視を貫くつもりらしい。
 くすくす、白と白はそんな様子に顔を見合わせて笑い合って。
「ホント、付き合いいっすね!」
「煩ぇよ誰がだ誰が」
 じろ、と睨む視線と、思わず返した台詞に、してやったりと言わんばかりににんまりと返した少女。
 それに、頭痛を抑えるような仕草で溜息をついてから、「手出せ」と要求する。
「お年玉でもくれるんすか?」
 ころん、ころん。
 けらけら笑いながら差し出された手のひらに転がる、飴玉二つ。
「ガキの駄賃ならこれで十分だろ」
「あ、じゃぁこれうちの分ってことで」
「勝手に出してんじゃねーよ」
 ころん、ころん。
 文句を言いつつも止めはしないのを判っていて、男の袋から勝手に取り出した飴二つを追加。
 お疲れ様。そう言って笑う顔を、見上げて。
「ありがたく頂くっす!」
 屈託無く笑う少女に、心ひそかに和んだ、昼下がり。






折角二人とも知り合いなんだからって、飴さんにも出張って貰った。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です

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