TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
嘘で良いから、愛しているといってごらんなさい。
冗談めかした顔で、だけれどほんの少し照れたようにはにかんで。
そんな愛らしい顔をした彼女が、愛おしくて。
でも、彼女を護って欲しいのだと、心密かに願っている存在を知っているから。
だから、ほんの少しだけ、困ったような顔をしてしまった。
身分違いも甚だしい。それでも貴女は、俺に託すと言うのでしょうか。
冗談めかした顔で、だけれどほんの少し照れたようにはにかんで。
そんな愛らしい顔をした彼女が、愛おしくて。
でも、彼女を護って欲しいのだと、心密かに願っている存在を知っているから。
だから、ほんの少しだけ、困ったような顔をしてしまった。
身分違いも甚だしい。それでも貴女は、俺に託すと言うのでしょうか。
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例えば彼女がこんなしがない、一介の傭兵風情を本気で愛したところで、結ばれるなどと思ってはいないのだろう。
貴女の教えを誠実に忠実に受け止めた彼女は大層聡いから。
家を護る事を思えば、その愛を捧ぐのは同じく優れた男でなければならないのだと、理解しているだろう。
……貴女の教えを誠実に忠実に受け止めた彼女だからこそ、こうして身分も気にせずに好意を向けてくれるのかもしれないけれど。
例えば、貴女が。俺に彼女を護れと言うのなら、喜んでお受けいたしましょう。
元々それがお仕事なのだ。彼女と彼女が愛した誰かを、貴女の目の届かぬ先の先まで、護り抜きましょう。
俺にできるのは、それだけ。それまで。
俺がそんな風に考えているのを、貴女はきっと、気付いているのでしょう。
だって貴女は聡明で。
優しく全てを見透かしてくる、俺のおばーちゃんと同じ瞳をしているのだから。
「ねぇ、――。貴方、私のことが嫌いなの?」
「そんな、とんでもない。お嬢様をお嫌いに成るはずがありませんよ」
「そう、それなら、いいの。だけど――はうそつきだから、信用ならないわ」
「傭兵風情を信用なさると、大変ですよ?」
「まぁ、ひどいこと。ひどいこと。貴方のお友達も、その「傭兵風情」中にいるって言うのに!」
笑う彼女は愛らしい。
交わす言葉は心地よい。
彼女にうそつきと呼ばれるのは、好きだった。
だってそんな時は決まって、嘘なんか吐かせやしないと言う様な強い眼差しで、見つめてくれる。
やっぱり彼女は、貴女の孫なのだ。
勝気で凛々しい瞳は、いつか貴女のように、優しく見透かす瞳になるのだろう。
そんな未来を、見守りたいと、願った。
「――。嘘で良いから、言って御覧なさいな。愛していると」
「……そこは、好きだと言わせるところでは?」
「あら、貴方の好きなんて、犬猫にも向けられるような大雑把なものじゃない。だからそれくらい上げた方が、いっそ清々しい嘘になるわ」
冗談めかして肩を竦めて。
照れくさそうにはにかんで。
本心がどこにあるのかが良く判る彼女は、まだまだ、あどけなさの残る、幾つも幾つも年下の少女。
それでも、一生懸命背伸びをして、亡くした両親の後を継ごうと一生懸命な姿は、美しくさえあった。
愛しいと、確かに思っていた。
――貴女が、彼女を、護れと言ってくれればいいのに。
そうすれば、こんな高嶺の花に手を伸ばそうとする不貞な気持ちに、目を背けていられるのに。
「お嬢様は、ご冗談がお好きですね」
くすくすと笑えば、彼女は拗ねた顔をした。
寂しげに、不貞腐れていたけれど、すぐに肩を竦めて、l笑った。
「本当、――らしいお返事だこと!」
その刹那に、彼女の笑顔が半分だけ、かすんだように見えたのは、無意識の内に、封じ込められてしまっていた。
例えば、この時に。
やめていれば、何かが変わったのかもしれないけれど。
やめられなかったのだから、悲劇は起こって、こうして貴女を、彼女を失ったのだ。
だから、いつまで経っても、やめられやしないのだ。
――愛しています、お嬢様。
全てを見透かす瞳の元ですら。
俺は、うそつきでしかいられなかったんだから。
貴女の教えを誠実に忠実に受け止めた彼女は大層聡いから。
家を護る事を思えば、その愛を捧ぐのは同じく優れた男でなければならないのだと、理解しているだろう。
……貴女の教えを誠実に忠実に受け止めた彼女だからこそ、こうして身分も気にせずに好意を向けてくれるのかもしれないけれど。
例えば、貴女が。俺に彼女を護れと言うのなら、喜んでお受けいたしましょう。
元々それがお仕事なのだ。彼女と彼女が愛した誰かを、貴女の目の届かぬ先の先まで、護り抜きましょう。
俺にできるのは、それだけ。それまで。
俺がそんな風に考えているのを、貴女はきっと、気付いているのでしょう。
だって貴女は聡明で。
優しく全てを見透かしてくる、俺のおばーちゃんと同じ瞳をしているのだから。
「ねぇ、――。貴方、私のことが嫌いなの?」
「そんな、とんでもない。お嬢様をお嫌いに成るはずがありませんよ」
「そう、それなら、いいの。だけど――はうそつきだから、信用ならないわ」
「傭兵風情を信用なさると、大変ですよ?」
「まぁ、ひどいこと。ひどいこと。貴方のお友達も、その「傭兵風情」中にいるって言うのに!」
笑う彼女は愛らしい。
交わす言葉は心地よい。
彼女にうそつきと呼ばれるのは、好きだった。
だってそんな時は決まって、嘘なんか吐かせやしないと言う様な強い眼差しで、見つめてくれる。
やっぱり彼女は、貴女の孫なのだ。
勝気で凛々しい瞳は、いつか貴女のように、優しく見透かす瞳になるのだろう。
そんな未来を、見守りたいと、願った。
「――。嘘で良いから、言って御覧なさいな。愛していると」
「……そこは、好きだと言わせるところでは?」
「あら、貴方の好きなんて、犬猫にも向けられるような大雑把なものじゃない。だからそれくらい上げた方が、いっそ清々しい嘘になるわ」
冗談めかして肩を竦めて。
照れくさそうにはにかんで。
本心がどこにあるのかが良く判る彼女は、まだまだ、あどけなさの残る、幾つも幾つも年下の少女。
それでも、一生懸命背伸びをして、亡くした両親の後を継ごうと一生懸命な姿は、美しくさえあった。
愛しいと、確かに思っていた。
――貴女が、彼女を、護れと言ってくれればいいのに。
そうすれば、こんな高嶺の花に手を伸ばそうとする不貞な気持ちに、目を背けていられるのに。
「お嬢様は、ご冗談がお好きですね」
くすくすと笑えば、彼女は拗ねた顔をした。
寂しげに、不貞腐れていたけれど、すぐに肩を竦めて、l笑った。
「本当、――らしいお返事だこと!」
その刹那に、彼女の笑顔が半分だけ、かすんだように見えたのは、無意識の内に、封じ込められてしまっていた。
例えば、この時に。
やめていれば、何かが変わったのかもしれないけれど。
やめられなかったのだから、悲劇は起こって、こうして貴女を、彼女を失ったのだ。
だから、いつまで経っても、やめられやしないのだ。
――愛しています、お嬢様。
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俺は、うそつきでしかいられなかったんだから。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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