TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
豪奢ではないながらも仕立ての良いソファは、それなりに馴染みを覚えた店内に、それこそしっくりと馴染んでいる。
さりげなく設えられた備品の数々。落ち着いた雰囲気の部屋に、その姿は一種異様で。けれど、やっぱり馴染んでいた。
「一段落?」
ソファにふわりと身を沈め、氷がからりと音を立てるグラスを掲げた男に、首を傾げて尋ねれば、緩い笑みが返される。
「おーぅ、可愛い姫さんたちの見送り済ませたとこだわ」
「ふふ、そっか。お疲れ様」
楽しそうな貌につられたように微笑んで。ちら、と、手元のグラスを見やる。
「お酒?」
向けられた視線を確かめるように、男の視線も手元に降りて。
グラスと一緒に、戻ってきた。
「当ててみるか?」
勉強中なんだろ? そう付け加えながら向けられた、どこか挑戦するのに似た表情に、思わず肩を竦めていた。
向かい合う位置から、テーブルに手を付いて身を乗り出し、グラスの中身を見つめる。
氷が入っている点で、少しは絞れるだろうか。色は、残念ながら未だそれだけで判別できるほど詳しくはなかった。
もう少し、と、香りが届く程度まで近づいて。
「……あれ?」
思わず呟いて、目を丸くしていた。
「ひょっとして、お酒じゃない?」
アルコールの感覚が、見つからない。意外そうな声に、男は喉を鳴らして笑う。
「入ってっかどうかは、匂いじゃ判らねぇだろ」
からん。かすかに揺れたグラスの中で、氷が告げる。
飲め、と。窺いではない、強要。
さりげないそれに、笑みを深めて。グラスを持つ手に手を添えて、淵に一度、口付ける。
それから、ほんの少しを口に含んで、ゆっくりと味を確かめてから、喉に落とし。
「……リンゴジュース?」
ゆるりと離した手で口元を押さえ、眉を潜めて、ぽつり、呟いた。
帰ってくるのは、堪りかねたような笑い声。低音が繰り返し奏でる音を、幾らか耳に通してから、ことり、小首を傾げて答えあわせを促すと。
良く出来ましたと、口元だけで囁かれた。
「意外だろ?」
「すっごく意外」
「ハハッ、俺だってたまには健全に生きてるっつぅな」
口角を吊り上げ、一気に飲み干し空になったグラスが、テーブルの上で、氷の囀りとは違う澄んだ音を立てる。
ほんの、一瞬だけ。余韻が残る程度に降りた沈黙も、さてと切り出した男の声で、掻き消えて。
立ち上がり、スーツをさらりと身に纏い、かすかに引き締めた顔をするまでをじっと見つめてから、へらりと、テーブルに手を付いたままの姿勢で、見上げて笑った。
「また今度、デートしよ」
また、こんど。おしごとぬきで、あそぼうよ。
父親の休日を待ち侘びる子供のような顔をしていたのだろう。大きな手のひらが、ぽふり、頭を撫でて。
「んーじゃぁ、次は何して遊ぶか、考えとけよ?」
その手をそのままひらりと振って、仕事へ向かう背を見つめて。
ようやっと、先の彼と向かい合う位置に腰を下ろすと、膝の上に肘を突いて、思案する。
今度は何して、遊ぼうか。
なにしてあそぼっか。
いつぞやはイベシナ後一緒ありがとうございましたをこめて。
まぁ例によって例のごとく、誰とは言わん。察しろ←
オンオフの切り替えって、いいよねっていうお話!
さりげなく設えられた備品の数々。落ち着いた雰囲気の部屋に、その姿は一種異様で。けれど、やっぱり馴染んでいた。
「一段落?」
ソファにふわりと身を沈め、氷がからりと音を立てるグラスを掲げた男に、首を傾げて尋ねれば、緩い笑みが返される。
「おーぅ、可愛い姫さんたちの見送り済ませたとこだわ」
「ふふ、そっか。お疲れ様」
楽しそうな貌につられたように微笑んで。ちら、と、手元のグラスを見やる。
「お酒?」
向けられた視線を確かめるように、男の視線も手元に降りて。
グラスと一緒に、戻ってきた。
「当ててみるか?」
勉強中なんだろ? そう付け加えながら向けられた、どこか挑戦するのに似た表情に、思わず肩を竦めていた。
向かい合う位置から、テーブルに手を付いて身を乗り出し、グラスの中身を見つめる。
氷が入っている点で、少しは絞れるだろうか。色は、残念ながら未だそれだけで判別できるほど詳しくはなかった。
もう少し、と、香りが届く程度まで近づいて。
「……あれ?」
思わず呟いて、目を丸くしていた。
「ひょっとして、お酒じゃない?」
アルコールの感覚が、見つからない。意外そうな声に、男は喉を鳴らして笑う。
「入ってっかどうかは、匂いじゃ判らねぇだろ」
からん。かすかに揺れたグラスの中で、氷が告げる。
飲め、と。窺いではない、強要。
さりげないそれに、笑みを深めて。グラスを持つ手に手を添えて、淵に一度、口付ける。
それから、ほんの少しを口に含んで、ゆっくりと味を確かめてから、喉に落とし。
「……リンゴジュース?」
ゆるりと離した手で口元を押さえ、眉を潜めて、ぽつり、呟いた。
帰ってくるのは、堪りかねたような笑い声。低音が繰り返し奏でる音を、幾らか耳に通してから、ことり、小首を傾げて答えあわせを促すと。
良く出来ましたと、口元だけで囁かれた。
「意外だろ?」
「すっごく意外」
「ハハッ、俺だってたまには健全に生きてるっつぅな」
口角を吊り上げ、一気に飲み干し空になったグラスが、テーブルの上で、氷の囀りとは違う澄んだ音を立てる。
ほんの、一瞬だけ。余韻が残る程度に降りた沈黙も、さてと切り出した男の声で、掻き消えて。
立ち上がり、スーツをさらりと身に纏い、かすかに引き締めた顔をするまでをじっと見つめてから、へらりと、テーブルに手を付いたままの姿勢で、見上げて笑った。
「また今度、デートしよ」
また、こんど。おしごとぬきで、あそぼうよ。
父親の休日を待ち侘びる子供のような顔をしていたのだろう。大きな手のひらが、ぽふり、頭を撫でて。
「んーじゃぁ、次は何して遊ぶか、考えとけよ?」
その手をそのままひらりと振って、仕事へ向かう背を見つめて。
ようやっと、先の彼と向かい合う位置に腰を下ろすと、膝の上に肘を突いて、思案する。
今度は何して、遊ぼうか。
なにしてあそぼっか。
いつぞやはイベシナ後一緒ありがとうございましたをこめて。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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