TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
ぱんっ、と小気味の良い音がして、広げられたシャツからきらきらと煌く水滴が飛ぶ。
それが若干赤い気がするのに眉を潜め、女性は小さく唸って首をかしげた。
「やはり、一筋縄では行きそうにないな……」
目の前のそれの程よいピンク具合に苦笑した女性は、足元の桶に視線を戻す。
赤い。泡立った洗剤を含んだ水は、驚くほど赤かった。
そしてその赤の中には、粒々した物体が浮いたり沈んだりしている。
「もう、落としても落ちないなら~、染物ってことで♪ 可愛い、ピンク色☆」
「トマト染めか? そいつはいい。新しい流行になりそうだ」
似合う? と言うように自身に薄紅の服を宛がいながら快活に笑う女性に、桶の中で白かったスーツと格闘している男は冗談めかして言った。
そう、トマト。
各々が手にする白の纏を悉く染め上げたのは、熟れたトマトだ。
トマトの豊作を祝う祭という名目で、トマトを投げ合うイベントに参加してきた、その帰りだった。
「ほんまに皆して白い服で行くんやもん、そらぁ、染まりもするよぉ」
「あえての赤で行ったけど、最終的にはどっこいぐらいの色になってたっすもんね~」
既に綺麗に落とすことを諦めた様子で、新しい色合いに染まった着物を掲げる男の傍ら、赤いシャツにトマトの残骸が残っていないか確かめながら、少女はけらけらと笑う。
祭の会場では専ら白スーツが我らの的と言わんばかりに集中砲火を浴びていたわけだが、誰にでも投げつけていいという、まさに無礼講の一日。元の色を保つ者など皆無であったのは、言うまでもない。
そして赤一色という傍から見れば異様かつ凄惨な光景の中でも、参加した彼らの表情に笑顔があったのもまた、言うまでもないことだった。
「さて、服は何とかなってきたが……体の方もすっかりトマト染めだな」
桶の中の、ちっとも何とかなってない薄ピンクのスーツは放棄して。洗剤まみれの指を払い、やれやれと溜息をついた男はぐるりと広い庭を見渡す。
確かそこには、平生ならば豪華に鮮やか、多種多様の髪色が並んでいたはずだったのにと、喉で笑って胸元に手をやるが……残念ながら、濡れては大事と、彼の愛用する煙草はそこにはなかった。
「暫くは匂いも付きそうだが……夏らしくて爽やかだろう」
自身の腕に鼻を寄せ、軽く嗅いで後肩を竦めた女性の言葉に、確かめるように同じ所作をして、長い白髪にくるりと指をかけた男も、くすくす、笑う。
と。
「アレっすよね、どうせ後でお風呂に直行するんだから、このまま水浴びしちゃえばいいっすよね!」
ばしゃん! 真更な水を、跳ね上げて。誘うように足元へと掛けてやれば、煙草を諦めて辟易していた男ははっとしたような顔をした。
「それはいい。実にいい。よし皆、どうせ濡れるんだ、洗い立てのシャツを着て服も体も纏めて洗……」
「あぁ~らそれは☆ 濡れたシャツの中で、下心が透けて見えちゃってるわよ!」
変わらぬ笑顔で、桶を一閃。力一杯主張していた男に水の塊がクリーンヒット。
「あははっ、もう、そう言うんはバレんように言わなあかんやんかぁ」
いつの間にやら手には人数分の柄杓。それぞれに投げてよこしながら、遊ぶ気満々の顔で水を掬い。
「第……何ラウンド?」
「さて、幾つだろうな。今回は風呂焚きの係でも賭けようか」
「お風呂上りには豪勢な夕食が待ってるっすからね」
「おま、それ俺に風呂入るなって言ってないか!?」
祭の最中だって、後だって。気の置けない顔が集まれば、それは必然。
「楽しんだもん勝ちよ!」
いつだってどこだって、誰だって。楽しむことに理由なんて、なくなるのであった。
(、、*)
とまととまとまーととまてぃーな。そんな思い出を妄想保管。
こっそり、よその子ごめんして良いよって言ってくれた方を拾ってまいりました。
良いよってゆってくれた方他にもいらっしゃいましたが、トマト参加者、で今回は一纏め。
ていうかあんまり人数増えると無記名じゃ区別しきる技量がない←
途中まで書いて放置してたら見事に着地点が迷走しました。
から、もう、なんか、あれだ。
みんな楽しそうならオッケーかなって!!←←
それが若干赤い気がするのに眉を潜め、女性は小さく唸って首をかしげた。
「やはり、一筋縄では行きそうにないな……」
目の前のそれの程よいピンク具合に苦笑した女性は、足元の桶に視線を戻す。
赤い。泡立った洗剤を含んだ水は、驚くほど赤かった。
そしてその赤の中には、粒々した物体が浮いたり沈んだりしている。
「もう、落としても落ちないなら~、染物ってことで♪ 可愛い、ピンク色☆」
「トマト染めか? そいつはいい。新しい流行になりそうだ」
似合う? と言うように自身に薄紅の服を宛がいながら快活に笑う女性に、桶の中で白かったスーツと格闘している男は冗談めかして言った。
そう、トマト。
各々が手にする白の纏を悉く染め上げたのは、熟れたトマトだ。
トマトの豊作を祝う祭という名目で、トマトを投げ合うイベントに参加してきた、その帰りだった。
「ほんまに皆して白い服で行くんやもん、そらぁ、染まりもするよぉ」
「あえての赤で行ったけど、最終的にはどっこいぐらいの色になってたっすもんね~」
既に綺麗に落とすことを諦めた様子で、新しい色合いに染まった着物を掲げる男の傍ら、赤いシャツにトマトの残骸が残っていないか確かめながら、少女はけらけらと笑う。
祭の会場では専ら白スーツが我らの的と言わんばかりに集中砲火を浴びていたわけだが、誰にでも投げつけていいという、まさに無礼講の一日。元の色を保つ者など皆無であったのは、言うまでもない。
そして赤一色という傍から見れば異様かつ凄惨な光景の中でも、参加した彼らの表情に笑顔があったのもまた、言うまでもないことだった。
「さて、服は何とかなってきたが……体の方もすっかりトマト染めだな」
桶の中の、ちっとも何とかなってない薄ピンクのスーツは放棄して。洗剤まみれの指を払い、やれやれと溜息をついた男はぐるりと広い庭を見渡す。
確かそこには、平生ならば豪華に鮮やか、多種多様の髪色が並んでいたはずだったのにと、喉で笑って胸元に手をやるが……残念ながら、濡れては大事と、彼の愛用する煙草はそこにはなかった。
「暫くは匂いも付きそうだが……夏らしくて爽やかだろう」
自身の腕に鼻を寄せ、軽く嗅いで後肩を竦めた女性の言葉に、確かめるように同じ所作をして、長い白髪にくるりと指をかけた男も、くすくす、笑う。
と。
「アレっすよね、どうせ後でお風呂に直行するんだから、このまま水浴びしちゃえばいいっすよね!」
ばしゃん! 真更な水を、跳ね上げて。誘うように足元へと掛けてやれば、煙草を諦めて辟易していた男ははっとしたような顔をした。
「それはいい。実にいい。よし皆、どうせ濡れるんだ、洗い立てのシャツを着て服も体も纏めて洗……」
「あぁ~らそれは☆ 濡れたシャツの中で、下心が透けて見えちゃってるわよ!」
変わらぬ笑顔で、桶を一閃。力一杯主張していた男に水の塊がクリーンヒット。
「あははっ、もう、そう言うんはバレんように言わなあかんやんかぁ」
いつの間にやら手には人数分の柄杓。それぞれに投げてよこしながら、遊ぶ気満々の顔で水を掬い。
「第……何ラウンド?」
「さて、幾つだろうな。今回は風呂焚きの係でも賭けようか」
「お風呂上りには豪勢な夕食が待ってるっすからね」
「おま、それ俺に風呂入るなって言ってないか!?」
祭の最中だって、後だって。気の置けない顔が集まれば、それは必然。
「楽しんだもん勝ちよ!」
いつだってどこだって、誰だって。楽しむことに理由なんて、なくなるのであった。
(、、*)
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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