TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
機嫌が良いか悪いかと問われれば、比較的、良い方だったはずだ。
逢おうと思っていた青年とは無事に言葉を交わせたし、たまの気まぐれで訪れたに過ぎずとも、祭の賑やかな雰囲気と、その後の感傷的な空気は、心の栄養としては十分だったから。
にもかかわらず、だ。
その顔を見た瞬間、機嫌はどん底まで、落ちた。
さっさと帰って置けばよかったと、多大な後悔に零れそうになるため息を、口の中の飴を噛み砕いて制し、視線を逸らした。
何も見なかった。思い込ませるように胸中で呟いて、するり、意外そうな目をしている青年の脇を、横切った。
……踵を返す気配と、ついてくる足音が、背を追いかけてきたわけだけれど。
「相変わらず、つれねえな」
「別に仲良く連れ立って歩く必要だってねーだろ」
「はは、そりゃそうだ」
視線をやれば、青年がよくよく浮かべている愉悦に笑んだ顔が見えるだろうことを理解しているから、目は、背けたまま。
少しずつ歩調を速めても、くく、と小さく喉を鳴らしては、小走りに追いかけてくる。
「あんた、さっきの店に用事があったんじゃねーのかよ」
「別にあの店にってわけじゃねえよ……つーか、むしろお前の方が用があったんじゃねえのー?」
互いのブーツが石畳を叩く、不規則でめちゃくちゃな足音が、一言二言の会話から滲み出てくる苛立ちを助長するようで。
それがいつまでも続きそうな予感に、ぞっとした。
「つーか、いつまで着いて来る気だ」
痺れを切らした。そんな表現が、実に良く合う一言とともに、じろり、ようやく振り返って青年を睨みつければ。
ほら、きた。
そんな台詞が書いてありそうな、待ち構えたような笑顔。
「キルちゃんこわーい」
悪戯の成功した子供のように……そう言うには、やや純粋さの欠けた、それでも満面と言えよう笑みを湛えて。
愉しげに笑った青年は、そのまま踵を返して立ち去った。
――瞬間、ふわり、と。その腰の『翼』が、靡いて。
美しかった夕焼けももう殆ど沈み、宵闇に満たされた路地。点り始めた街灯の元、その色は、黒の背に良く、映えた。
「――……」
何かを、言いかけて。無意識に伸ばした指先が、『翼』を掠めた瞬間、我に返ったように思いとどまった。
そんな所作には、気づかずに――気づかれてなど居ないと願いたい――青年は、ゆるりとした歩調で路地を戻っていった。
その背中が、見えなくなるまで。何故だか、見送るように見つめて。
少し大股に、その背を追いかけた。
「なぁ、あんた、暇なんだろ」
かけた声に返ってきたのは、気のない素振りをした、意外そうな顔。
「今度、闘技場付き合え」
言うだけ言って、さっさと立ち去った。
どうせ返ってくる言葉は、判っているのだ。
気が向いたらなー。
そんな台詞が、背中に投げかけられたような気がした。
------------
そしてあの悲劇に遭遇するわけです←
イベシナの後は妄想補完が美味しいです^p^
ていうかエコたんちのわーきゃー見てやらねばと思い至った次第です(キリッ
飴さんがなんていおうとしたかってそりゃぁ、ねぇ?(*´v`)←
5点満点くらいで正解者には何もありませんですよ。
逢おうと思っていた青年とは無事に言葉を交わせたし、たまの気まぐれで訪れたに過ぎずとも、祭の賑やかな雰囲気と、その後の感傷的な空気は、心の栄養としては十分だったから。
にもかかわらず、だ。
その顔を見た瞬間、機嫌はどん底まで、落ちた。
さっさと帰って置けばよかったと、多大な後悔に零れそうになるため息を、口の中の飴を噛み砕いて制し、視線を逸らした。
何も見なかった。思い込ませるように胸中で呟いて、するり、意外そうな目をしている青年の脇を、横切った。
……踵を返す気配と、ついてくる足音が、背を追いかけてきたわけだけれど。
「相変わらず、つれねえな」
「別に仲良く連れ立って歩く必要だってねーだろ」
「はは、そりゃそうだ」
視線をやれば、青年がよくよく浮かべている愉悦に笑んだ顔が見えるだろうことを理解しているから、目は、背けたまま。
少しずつ歩調を速めても、くく、と小さく喉を鳴らしては、小走りに追いかけてくる。
「あんた、さっきの店に用事があったんじゃねーのかよ」
「別にあの店にってわけじゃねえよ……つーか、むしろお前の方が用があったんじゃねえのー?」
互いのブーツが石畳を叩く、不規則でめちゃくちゃな足音が、一言二言の会話から滲み出てくる苛立ちを助長するようで。
それがいつまでも続きそうな予感に、ぞっとした。
「つーか、いつまで着いて来る気だ」
痺れを切らした。そんな表現が、実に良く合う一言とともに、じろり、ようやく振り返って青年を睨みつければ。
ほら、きた。
そんな台詞が書いてありそうな、待ち構えたような笑顔。
「キルちゃんこわーい」
悪戯の成功した子供のように……そう言うには、やや純粋さの欠けた、それでも満面と言えよう笑みを湛えて。
愉しげに笑った青年は、そのまま踵を返して立ち去った。
――瞬間、ふわり、と。その腰の『翼』が、靡いて。
美しかった夕焼けももう殆ど沈み、宵闇に満たされた路地。点り始めた街灯の元、その色は、黒の背に良く、映えた。
「――……」
何かを、言いかけて。無意識に伸ばした指先が、『翼』を掠めた瞬間、我に返ったように思いとどまった。
そんな所作には、気づかずに――気づかれてなど居ないと願いたい――青年は、ゆるりとした歩調で路地を戻っていった。
その背中が、見えなくなるまで。何故だか、見送るように見つめて。
少し大股に、その背を追いかけた。
「なぁ、あんた、暇なんだろ」
かけた声に返ってきたのは、気のない素振りをした、意外そうな顔。
「今度、闘技場付き合え」
言うだけ言って、さっさと立ち去った。
どうせ返ってくる言葉は、判っているのだ。
気が向いたらなー。
そんな台詞が、背中に投げかけられたような気がした。
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そしてあの悲劇に遭遇するわけです←
イベシナの後は妄想補完が美味しいです^p^
ていうかエコたんちのわーきゃー見てやらねばと思い至った次第です(キリッ
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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