TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
仕事場としてすっかり馴染みの幌馬車の前。
今日は何を運ぶのやらと思案を浮かべていた青年は、ふと、視界の端に映った物に、思わず、振り返って視線をやっていた。
それは大きな熊だった。
いや、熊と言うには小さい。小さすぎる。
けれどそれを『大きい』と感じたのは、それが熊そのものではなく、熊の、ぬいぐるみだったから。
小さな子供ぐらいあるだろう熊のぬいぐるみが、よろよろと此方へ向かっているのを見つければ、誰だって注視するだろう。
やがて熊は青年の足元まで辿り着くと、黒くてつぶらな瞳で、見上げてくる。
視線が合ったのは、紫色だったけれど。
「荷物、か?」
熊のぬいぐるみを両手で一生懸命に抱え込んだ少年に尋ねれば、こくりと、物静かな顔が頷いて熊を差し出してくる。
受け取り、きょろ、と視線を巡らせるが、保護者のような人間は見当たらない。
そんな青年の視線で察したのか、少年はくまを手放して開いた手のひらで、今度は麻の袋と二つに折り畳んだメモを差し出してきた。
「ここに、今日中に届けて欲しい。これだけで、足りるでしょうか」
見下ろした少年は、真剣な顔をしていた。
何度か目を瞬かせてから受け取り、そっと宛先を覗けば、どこかで聞いたことのあるような貴族の名前が、丁寧な文字で綴られていた。
「ここ、お前の家か?」
「……詮索は、しないものだと伺いましたが」
「あぁ……ん、そうだな、悪かったな」
かすかに俯いて不満げな顔をした少年に、くすりと笑みを零し、青年は一度受け取った麻袋を返す。
「た、足りなかった……でしょうか……?」
大きな瞳を目一杯見開いた少年が、不安げに見上げてくる。ぽふり、と、癖のある髪を手のひらで撫でやって、にこりと、安心を促すように笑いかけた。
「今日は、暇だからな、散歩がてら届けてくるさ」
「本当……あ、いや…これは、れっきとした依頼ですから……」
「急ぎ、なんだろ?」
一瞬期待するような目をしたことを恥じるように、もごもごと口ごもった少年だが、確認するように尋ねれば、やや間をおいてからこくりと頷き、そのまま、俯いてしまった。
その肩は、小さく震えていて。ぽたり、と、足元を何かが濡らしたところで、少年は慌てたように目元を拭った。
何を思っての、それか。
ほんの少し気にはなったが、少年の言ったとおり、詮索は、するものではない。
「任せとけって」
な? と。頭を撫でてやりながら、囁きかければ。少年はか細い声で、「うん」と頷いた。
――大きなドアベルを鳴らせば、使用人が顔を出した。
お届けものです、と愛想良く笑いかければ、妙齢の女性は、まぁ、と目を丸くした。
どちら様からでしょうか。尋ねる顔には慈しみがあって。きっと、青年と同じ姿を脳裏に浮かべているのだろうと、悟れた。
迷子の黒猫。
そうと称するのが、何故だか合っているような気がして。冗談めかして告げれば、女性はふわりと微笑んだ。
「きっとまた、来年もお願いすると思いますよ」
「それじゃぁ、その時はまた、ご贔屓に」
他愛もないような言葉を交わして立ち去ったその場所は、女性の予想に反して二度と訪れることはなく。
子猫に良く似た少年とも、二度と、逢うことはなかった。
黄色絵師
(*ノノ)
飴さんの笑顔に違和感しか覚えない私が居ます。
猫さんちょぉかわうい。ちょぉかわうい。
過去捏造画像です。でれれ。
猫さんは弟妹の誕生日プレゼントにでっかいくまたんを贈るつもりでとことこよたよた歩いてきたんだと信じて疑わない。
当時の飴さんがおこちゃまから金とってたとは思えない。
そんな願望^p^←
いやしかし本当に飴さんが笑ってる姿なんて違和感の塊でしかないね←
服装が限りなく今のものに近いからだろうな。
作業着です(キリリ
そして涙ぐむ猫さんのはんじゅぼんにときめかざるを得まい。
ちったいこだいちゅき。だいちゅき(*ノノ)
この背丈でこのサイズのくま抱えるのはしんどかろうに。よしよしえらいえらい。えへへ、かわういなぁ。
時に背景の幌馬車を見て、旅の商人がお得意様だったのかしらとちらり妄想。
猫さんはしっかりしてるので、変な詮索されないために毎年違う人間に依頼してたりするんじゃないかな、と。
だから覚えてないんだよ!一回逢ったきりだもんね!
ところでルーチェさんちょぉむじゅかしいね´p`
きっと依頼するんだから敬語だろうと想定。想定。
黄色絵師様ありがとうございました(人´v`)
今日は何を運ぶのやらと思案を浮かべていた青年は、ふと、視界の端に映った物に、思わず、振り返って視線をやっていた。
それは大きな熊だった。
いや、熊と言うには小さい。小さすぎる。
けれどそれを『大きい』と感じたのは、それが熊そのものではなく、熊の、ぬいぐるみだったから。
小さな子供ぐらいあるだろう熊のぬいぐるみが、よろよろと此方へ向かっているのを見つければ、誰だって注視するだろう。
やがて熊は青年の足元まで辿り着くと、黒くてつぶらな瞳で、見上げてくる。
視線が合ったのは、紫色だったけれど。
「荷物、か?」
熊のぬいぐるみを両手で一生懸命に抱え込んだ少年に尋ねれば、こくりと、物静かな顔が頷いて熊を差し出してくる。
受け取り、きょろ、と視線を巡らせるが、保護者のような人間は見当たらない。
そんな青年の視線で察したのか、少年はくまを手放して開いた手のひらで、今度は麻の袋と二つに折り畳んだメモを差し出してきた。
「ここに、今日中に届けて欲しい。これだけで、足りるでしょうか」
見下ろした少年は、真剣な顔をしていた。
何度か目を瞬かせてから受け取り、そっと宛先を覗けば、どこかで聞いたことのあるような貴族の名前が、丁寧な文字で綴られていた。
「ここ、お前の家か?」
「……詮索は、しないものだと伺いましたが」
「あぁ……ん、そうだな、悪かったな」
かすかに俯いて不満げな顔をした少年に、くすりと笑みを零し、青年は一度受け取った麻袋を返す。
「た、足りなかった……でしょうか……?」
大きな瞳を目一杯見開いた少年が、不安げに見上げてくる。ぽふり、と、癖のある髪を手のひらで撫でやって、にこりと、安心を促すように笑いかけた。
「今日は、暇だからな、散歩がてら届けてくるさ」
「本当……あ、いや…これは、れっきとした依頼ですから……」
「急ぎ、なんだろ?」
一瞬期待するような目をしたことを恥じるように、もごもごと口ごもった少年だが、確認するように尋ねれば、やや間をおいてからこくりと頷き、そのまま、俯いてしまった。
その肩は、小さく震えていて。ぽたり、と、足元を何かが濡らしたところで、少年は慌てたように目元を拭った。
何を思っての、それか。
ほんの少し気にはなったが、少年の言ったとおり、詮索は、するものではない。
「任せとけって」
な? と。頭を撫でてやりながら、囁きかければ。少年はか細い声で、「うん」と頷いた。
――大きなドアベルを鳴らせば、使用人が顔を出した。
お届けものです、と愛想良く笑いかければ、妙齢の女性は、まぁ、と目を丸くした。
どちら様からでしょうか。尋ねる顔には慈しみがあって。きっと、青年と同じ姿を脳裏に浮かべているのだろうと、悟れた。
迷子の黒猫。
そうと称するのが、何故だか合っているような気がして。冗談めかして告げれば、女性はふわりと微笑んだ。
「きっとまた、来年もお願いすると思いますよ」
「それじゃぁ、その時はまた、ご贔屓に」
他愛もないような言葉を交わして立ち去ったその場所は、女性の予想に反して二度と訪れることはなく。
子猫に良く似た少年とも、二度と、逢うことはなかった。
黄色絵師
(*ノノ)
飴さんの笑顔に違和感しか覚えない私が居ます。
猫さんちょぉかわうい。ちょぉかわうい。
過去捏造画像です。でれれ。
猫さんは弟妹の誕生日プレゼントにでっかいくまたんを贈るつもりでとことこよたよた歩いてきたんだと信じて疑わない。
当時の飴さんがおこちゃまから金とってたとは思えない。
そんな願望^p^←
いやしかし本当に飴さんが笑ってる姿なんて違和感の塊でしかないね←
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猫さんはしっかりしてるので、変な詮索されないために毎年違う人間に依頼してたりするんじゃないかな、と。
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きっと依頼するんだから敬語だろうと想定。想定。
黄色絵師様ありがとうございました(人´v`)
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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