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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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 桜が散り行くさまは、ただ美しく、静かで。
 見上げた『空』を彩る闇色さえも吸い込んでいくよう。
 そんな静寂を掻き乱すわけではなく。
 けれど、それでいてはっきりと響き渡る旋律。
 聞き馴染んだそれに身を委ねれば、あぁ、扇の一つでも持ってくれば良かったと一瞬悔いて。
 けれどすぐに、そんな考えをも削ぎ落として、音色は四肢を導いた。

+ + + + + + + + + +
 さながらそれは、静寂を紡いで織り込んだクロスのようで。
 桜散る夜の空気に、ふわりと優しく広がった。
 音を楽しみ、特に何を考えるでもなく無心で舞えば、くるり、一つ回った瞬間に、目が合った。
 にこりと微笑んで、ゆったりとした余韻だけを残してフィドルを止める彼に合わせて、ひらひら靡いていた着物を、そっと纏めなおして傍らに腰を下ろす。
 ほぅ、と、満足げな吐息が漏れた。
「相変わらず、と言うべきか……以前よりもと言うべきか。全く、君の奏でる旋律は心を動かしてくれたものだね」
 艶やかな着物姿には、ほんの少し不釣合いな、口調。
 自覚はしていたけれど、折角の『宴』なのだ、舞うならばとあえて着込んできた。
 ――気にしているのは自分だけで、傍らに座る彼は、何がおかしいと言わんばかりに、からりと笑っているけれど。
「お褒めに預かり光栄です、ちゅうとこか。そっちも、相変わらず花の似合うこと」
「そりゃぁ、そう努めているからねぇ?」
 くすくすと笑いながら、空と見た彼の杯に酒を注ぐ。
 軽く杯を上げ、く、と小さく煽った彼は、見上げた視線で更にゆるゆると桜の樹木をなぞり見上げる。
 はらりはらり。花弁を散らす桜は、夜闇とあいまって、酷く儚く見えるけれど。
 だからこそいとおしいと囁いた言葉を、視線の先に過ぎらせた。
 その言葉には、声音には、信頼が灯っていて。
 いつか、ひっそりと掻き消えることを当たり前のように考えていた思考に、ちくりと針を刺す。
「本当に……」
 君の『音』は、俺の心を動かしてくれたものだよ。
「うん?」
 ポツリと呟いた一言に、ほんのりと酔った顔が小首を傾げて問うてくる。
 じ、と見つめ、見つめ。
 くつりと、少し意地悪く笑って見せた。
「何か?」
「ん? や、なんか言うたかと」
「そう? 俺は、何も言ってないよ」
「そ、そうやったか……?」
 くつくつと、普段と同じ楚々とした仕草で笑うのを、じとりと睨み見てくる辺り、嘘を嘘だと見抜いてはいるのだろうけれど。
 彼の優しさは、追及の代わりに杯を要求した。
「わいばっか酔うてるみたいやんか」
「俺も酔ってるよ? けど、ありがたく貰っておく」
 素直に差し出した杯に、酒の注がれる音が、かすかに軽快に響いて。
「あ……」
 はらり、宙を舞い踊った桜が、一片、小さな水面に降り立った。
 風情ある情景に、ふわり、笑みを零して花酒を煽り。
 甘い吐息で、囁いた。
「ねぇ、もう一指し」
 それを先読みしていたように、彼はさっとフィドルを手にして。
「ご希望と在らば、幾らでも」
 大仰な所作で、礼をした。










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大分遅くなったけど、妄想補完。
というか割とリプレイだけで満足してたけれど、不意にかっとなった←
きっとほのぼのしっとりなリプレイが新たに返ってきたせい。
そっちはそっちで、是非に、やらせていただきますよ妄想補完。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

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