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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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 口にするのは気恥ずかしいけれど、一度くらいは、告げたかった。
 それを、どう受け止められるのかは、知らないけれど。
 少なくとも、好意以外の何物でもないことは、確かで。
 だから、だろうか。
 少しだけ、躊躇った。

+ + + + + + + + + +
 大樹の梢から見下ろした街並み。
 それは、街と呼ぶにはあまりにも自然的で、どちらかと言えばやはり、この都市が冠する森の呼称が似つかわしかった。
 眼下に広がる森。緑豊かな木々を染め上げるのは、新しい一日を告げる陽の光。
 薄闇色から、瞳を焼くほどの白へと移り変わるのを見つめながら、傍らで自分以上に楽しげで、嬉しげで、羨望的な眼差しを日の出の方角へ向ける姿をふと脳裏に過ぎらせた。
 その名を呼んで振り向かせ。嘘のない言葉を告げた。
 女の姿と言葉は置き捨て、素顔のままで。
 彼女の、くるくると変わる『色』は、見つめる瞳の内をも明るく染め上げる。
 奏でるような『音』は、耳朶に響き、心根に降り積もる。
(すき、だよ)
 その言葉の意味に、分類を用いることを望まない程には。
 愛情だとか、恋情だとか。
 そういう括りでは、ありたくなかった。
「ねぇ」
「うん?」
 移り変わる色を見つめ、目覚め始める音を聞いていると、声をかけたくなる。
 特別、繋げる言葉があるわけでもないけれど。
「いや……また、今度ね」
 呼んだだけ、なんて、いつかは言ってみても良いだろうか。
 そんな心根が透けているのか、同じものを見つめていて目の合うこともない彼女が、小さく笑った気がした。
「うん、今度ね」
 誘ってくれるの?
 誘われるのもいいかな。
 冗談めかした笑い声が、いつの間にか飛び立ち始めた小鳥の囀りに溶け込んでいた。






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センチメンタル・アズール -Before Dawn-
リプレイで描写いただいたその後?
気障ったらしいプレイング書いたら甘い装いで帰ってきたよ。
あまーーーーーーーーい!!!!←
ガルさんは、あくまで親愛です。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

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