TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
荒廃していると言う程でもなく、かといって賑やかしいと言うほどでもない景色が、窓の外に広がっている。
座ったままでは、誰がつけたのかも判らないカーテンに遮られて見えやしないだろうに。
思ったが、別段景色を眺めているわけではないのだろう。
ただ、なんとなく顔がそちらを向いている、だけ。良くあることだ。
納得した瞬間、窓辺の彼女がこちらに気づいた。
目の前に、飴の入った瓶を置いて、口許には、黄色い棒付き飴を添えて。
振り返った顔は、何故だか、驚いていた。
「あ……ごめんなさい、いただいて、ます……」
がたん、と音を立てて立ち上がろうとした彼女に、苦笑して。
特に用事があったわけでもないが、ついでだから自分も携帯分をいくつか摘んでいこうという程度の思いを携えて、歩み寄った。
「好きに食えばいいじゃねーか。誰のもんでもねーだろ」
瓶を置いたのは自分だけれど、中身は気の付いた誰かが気の向いた時に足しているのだ。気兼ねなどしていても意味がない。
肩を竦め、椅子をずるずると引きずって寄せれば、座ると意図した彼女も、合わせて腰を下ろした。
再び飴を口許にやった表情は、心なしか満足げに見える。
「美味い?」
「え……あ、はい」
「ふぅん」
椅子に掛けながら何となく発した問いは、思いのほか真面目な音として届いていた。尋ねるのは、やめにしよう。
相槌にそんな思いを潜め、瓶の中に手を突っ込んで適当に選ぶ。
暫しそれを眺めていた彼女は、やがてふいと視線を戻す。
外の景色が見えもしない、窓へ。
何を見ているのか。酷く気になるほどでもないが、全く気にならないわけでもなくて。
一度だけ視線の先を追いかけたが、腰を下ろした位置からは、やはり、何も見えない。視線を上げても、下げても。
ただ、差し込む光が齎す居心地の良さは、目に見えるもの以上に価値があるようにも思えた。
(意外と暖けーのな、ここ……)
ぼんやりと思案し、薄らと細めた視線を、己の手元に戻す。
摘んでは机に置きを何度も繰り返していた中、その瞬間掴んでいたのは、紫色の棒付き飴。何味だったかな、と確かめるように見つめ、くるりと回せば。日を浴びた飴は、きらきら、光った。
――どこかで、見たような。
見つめて、考えて、思い出して。
けれど思いつくに至らず、どうでもいいかと顔を上げた、瞬間だった。
「……あぁ…」
すぃ、と。飴玉を、目の前の彼女の目許に寄せる。
視界の端に映った異物に気が付いて、きょとんと丸くなった瞳が、振り返って。
きらきら、同じ色を灯して、光った。
「え…と…」
何か、と尋ねるような視線と声に、見比べるのに集中していた視界が広がる。
不思議そうな困惑を宿した瞳に、つい、今し方まで凝視していた視線を逸らしていた。
「なんでもない」
告げて、飴を瓶の中に戻す。
あの一瞬、同じものに見えてしまったそれは、暫く見つめられそうもない。
円絵師
(*ノノ)
廃屋ピン(←)第四弾です。でれれ。
今回は雪ん子にセクハラ働きに行きました。
が。前回の猫さんとのピンを踏まえて、恋人っぽい甘い雰囲気はNGとさせていただいたところ。
素敵な距離感!素敵な距離感!!!
本当は目許に触る予定だったとか言わない←
この雰囲気は触ったらアウトだ。セクハラだ。絵師様踏みとどまってくださってありがとうありがとう。
ていうか誰だ廃屋の客間にカフェカーテンつけた奴www
飴さんではない。だんちょでもなさそう。雪ん子も欲しがる性質ではなさそう。
うさたんか。猫さんか。狐子ちゃんか。
妄想が迸りました。←←
雪ん子のきょとーんとした顔がとってもかわゆいです。でれれ。
飴さんの表情がやや優しげに見えるのは目の錯覚だと思うことにしました。←
無関心無関心無関心。
でも目と同じだーって思ったものを本人の目の前で食べられはしない程度には動揺しているはず。←←
円絵師様、雪ん子、とろたん、ありがとうございましたー!
さぁ、次は団長を捕まえに行くぞ覚悟しろ。(`・ω・´)+
座ったままでは、誰がつけたのかも判らないカーテンに遮られて見えやしないだろうに。
思ったが、別段景色を眺めているわけではないのだろう。
ただ、なんとなく顔がそちらを向いている、だけ。良くあることだ。
納得した瞬間、窓辺の彼女がこちらに気づいた。
目の前に、飴の入った瓶を置いて、口許には、黄色い棒付き飴を添えて。
振り返った顔は、何故だか、驚いていた。
「あ……ごめんなさい、いただいて、ます……」
がたん、と音を立てて立ち上がろうとした彼女に、苦笑して。
特に用事があったわけでもないが、ついでだから自分も携帯分をいくつか摘んでいこうという程度の思いを携えて、歩み寄った。
「好きに食えばいいじゃねーか。誰のもんでもねーだろ」
瓶を置いたのは自分だけれど、中身は気の付いた誰かが気の向いた時に足しているのだ。気兼ねなどしていても意味がない。
肩を竦め、椅子をずるずると引きずって寄せれば、座ると意図した彼女も、合わせて腰を下ろした。
再び飴を口許にやった表情は、心なしか満足げに見える。
「美味い?」
「え……あ、はい」
「ふぅん」
椅子に掛けながら何となく発した問いは、思いのほか真面目な音として届いていた。尋ねるのは、やめにしよう。
相槌にそんな思いを潜め、瓶の中に手を突っ込んで適当に選ぶ。
暫しそれを眺めていた彼女は、やがてふいと視線を戻す。
外の景色が見えもしない、窓へ。
何を見ているのか。酷く気になるほどでもないが、全く気にならないわけでもなくて。
一度だけ視線の先を追いかけたが、腰を下ろした位置からは、やはり、何も見えない。視線を上げても、下げても。
ただ、差し込む光が齎す居心地の良さは、目に見えるもの以上に価値があるようにも思えた。
(意外と暖けーのな、ここ……)
ぼんやりと思案し、薄らと細めた視線を、己の手元に戻す。
摘んでは机に置きを何度も繰り返していた中、その瞬間掴んでいたのは、紫色の棒付き飴。何味だったかな、と確かめるように見つめ、くるりと回せば。日を浴びた飴は、きらきら、光った。
――どこかで、見たような。
見つめて、考えて、思い出して。
けれど思いつくに至らず、どうでもいいかと顔を上げた、瞬間だった。
「……あぁ…」
すぃ、と。飴玉を、目の前の彼女の目許に寄せる。
視界の端に映った異物に気が付いて、きょとんと丸くなった瞳が、振り返って。
きらきら、同じ色を灯して、光った。
「え…と…」
何か、と尋ねるような視線と声に、見比べるのに集中していた視界が広がる。
不思議そうな困惑を宿した瞳に、つい、今し方まで凝視していた視線を逸らしていた。
「なんでもない」
告げて、飴を瓶の中に戻す。
あの一瞬、同じものに見えてしまったそれは、暫く見つめられそうもない。
円絵師
(*ノノ)
廃屋ピン(←)第四弾です。でれれ。
今回は雪ん子にセクハラ働きに行きました。
が。前回の猫さんとのピンを踏まえて、恋人っぽい甘い雰囲気はNGとさせていただいたところ。
素敵な距離感!素敵な距離感!!!
本当は目許に触る予定だったとか言わない←
この雰囲気は触ったらアウトだ。セクハラだ。絵師様踏みとどまってくださってありがとうありがとう。
ていうか誰だ廃屋の客間にカフェカーテンつけた奴www
飴さんではない。だんちょでもなさそう。雪ん子も欲しがる性質ではなさそう。
うさたんか。猫さんか。狐子ちゃんか。
妄想が迸りました。←←
雪ん子のきょとーんとした顔がとってもかわゆいです。でれれ。
飴さんの表情がやや優しげに見えるのは目の錯覚だと思うことにしました。←
無関心無関心無関心。
でも目と同じだーって思ったものを本人の目の前で食べられはしない程度には動揺しているはず。←←
円絵師様、雪ん子、とろたん、ありがとうございましたー!
さぁ、次は団長を捕まえに行くぞ覚悟しろ。(`・ω・´)+
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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