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TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。 現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
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やることがなくて暇だった。
痛みよりも重症だった情けなさが口の中の飴をひたすら砕かせた。
口の中が切れたのに気が付いたのは、空っぽになった袋をぶら下げて、溜息をついた時。
名残惜しむように飲み込んだ飴は、血の味がした。

仕方がないから、眠ることにした。


+ + + + + + + + + +
 目が覚めて、けれど、起き上がるのも面倒で。寝返りを打つと、床が、目に留まった。
 何かやたらカラフルな、床。
(…………?)
 ころころと何かが転がっている。覚えのあるもの。
 起き上がり、ベッドを降りて、確かめるように拾い上げる。
 飴、だった。
 可愛らしい包みに覆われた、飴玉。
 それが、幾つも幾つも、散らばっていた。
 周りには怪我人が眠っていて、施設を預かる看護士達が慌しく動き回っている。
 頼んだ覚えはないし、頼める状況でもないし。
 ……何より、頼んだものなら、ぶちまけるのもどうかと思う。
 まじまじと眺めて、首を傾げる。何故、と。
 けれどそうしているうちに、ふと、思い当たるものがあった。
(どっかで見たな)
 どこにでもあるものだといえば、確かにそうなのだけれど。
 それでも、そんな気がした。
 確か、確か――。
(子兎……)
 それは、思い浮かべた少女がお菓子を抱える姿を何度も見てきたせいかも知れない。
 けれどただ、漠然と、よく似合う姿だと、思って。
 散らばった飴を一つ一つ集めて、枕の上に転がした。
 一つ摘んで包みを開き、口の中に放る。
 それだけで疲れを覚えた体に辟易しながら横たわり、ぼんやりと天井を見上げる。
 甘い味が、感情を緩やかに押さえ込んで。

 気が付いたらまた、眠っていた。







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うさたんありがと*´ `*
癒された。
廃屋に散らばらせたつもりだったらどうしようと思いつついいよ瞬間移動すればいいよ気合で。とか訳の判らんことを言いながらもぐもぐさせました。←
大事に食べるね。今度はちゃんと舐める。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋

メッセ登録してみました。
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