――というのも、先日行った仕事の帰り、何故だか大量の物品を貰ってしまったのだ。
物を貰うこと自体は悪くはない。どう処分しても、得をするのは自分だ。だから、それはいい。それはいいのだ。
その内容が、異様でさえなければ。
「……何に使えっつーんだよ……」
呆れたように呟いて、目の間に転がした布切れを、ゆるゆると伸ばした指で摘みあげる。
白と黒のモノトーンで固められた、服。色合いだけならば多少は好みだ。本当に、それだけならば。
いかに好みの色を持っていようとも、それは女性が着用するものとして作られたものであって。そして給仕を行う際に着用するものであって。
決して、スカイランナーという職業を持った自分が、日常的に着用するものではありえなかった。
溜息一つ零して、立ち上がる。捨てよう。長く悩んだ割にはあっさりと至った結論に従うべく、摘んでいた布を丸めて、部屋を出るべく窓に足をかけた。
と。そこで、視界に入ったのは、この地へ訪れた時に何故だか集まっていた、場所。
得体の知れない茸を焼いていた記憶をよぎらせ、そこから連想された人物の姿に、今しがた悩みを取り払ったばかりですっきりしていたはずの頭に、再び思案を浮かべた。
それから程なくして。うろうろとめぐらせていた視線に留まった人物に歩み寄ると、きょとんとしたように見上げてくる視線の前に、先ほど丸めた布を差し出した。一応、畳んで。
「あら、何かしら。キルちゃんが私に用事なんて、珍しい♪」
彼が不思議そうな顔をしたのは一瞬で。くすくすと笑いながら、差し出されているものを、何気なく受け取った。暫し眺めて、服であることを理解したのだろう。ちらりとだけ窺うような視線をやってから、広げた。
「……わぁ…☆ 可愛い服」
感嘆するような台詞は、少なからず心内にある感想だろう。だが、棒読みに限りなく近い口調の物語るところは、何故こんなものを持っているんだ。という疑問。
溜息をついて、肩をすくめた。
「こないだの依頼で貰ったもんだが、俺はどう考えても要らねーんだわ」
でしょうね。と。彼の口ではない空気が、同意を返したような気がして。一瞬、頭痛を覚えた。
「あんたなら持ってても違和感ねーだろうし、やる。使わねーなら捨ててくれりゃいい」
「あら、ご丁寧にありがとう☆」
くすくす、と。先ほどと同じように笑いながら、彼は自分の体に服を宛がい、似合うかと訪ねるように、見上げてきた。
「本気で違和感ねーな」
「そう言うときは似合ってるって言って欲しいわね」
笑顔から変わらない表情は、不満めいた言葉が本音でないことを告げている。
渡してしまったのだから、後はどうしようとも彼の勝手だ。肩の荷が下りたような気分に、もう一度溜息をついて、踵を返した。
その背中に、明るい声が投げられる。
「今度、これ着てキルちゃんの部屋に遊びに行くわね☆」
背中を向けてはいたが、きっと、彼にも伝わっただろう。自分が、明らかに、露骨な、不機嫌を表情にしたことが。
後はどうしようとも彼の勝手だ。勝手だが、思ったより面倒な相手に渡してしまったかもしれないと、ほんの少し後悔した。
あまりに露骨な嫌悪を、けれど隠すこともせず、肩越しに振り返って睨み見る。
「来ん……」
「何か甘いものと一緒に♪」
拒否をしようとしたのを、遮るように。にっこりと微笑んだ顔が、告げる。
給仕用の服だから、とか、遊びに行くお土産に、とか、そんな理由ではない。彼の、どこか悪戯っぽい表情には、甘いものは好きでしょう。と、誘いにも似た思考が見え隠れしていた。
口の中で、転がしていた飴が欠ける。見透かされたような気分に対する一瞬の苛立ちに噛み砕かれて。
だが、先ほどまで再三ついてきたせいか、溜息は零れなかった。
顰めた眉は、そのままに。口端だけを吊り上げて。
「よっぽど美味いもんじゃねーと、叩き出すかんな」
くつり、皮肉ったように笑ってやった。
よその子ごめん第二段ー!コメントで書いていいと解釈したよ!←
例によって例のごとく誰とは書いてないてか書かない方向でいこうそうしよう。
うん、だから違ってても大目に見て。orz
メイド送ったらかわいらしい返事が着たから、ね、つい。
ついって言えばすむと思ってんのか!
わりと思ってる。←←
先生!早くメイド服着てるところみたいです!
男の娘は笑顔で本心隠す子だよね。と勝手に思ってる。
魔曲使いにでもなって魅了KOしまくればいいのに←←
|ω・)。oO(つい全員分やっちゃえばいいと思うよ。駄目か…)
どれだけ私をきゅんきゅんさせたら気がすむんですか!(*ノノ)
机バシバシどころの騒ぎじゃないですよ~!
自分から言い出した手前、思っていても手紙には書かなかった言葉まであって、ノックアウト寸前です。
どうしよう、テンション上がりすぎて変な文になってる気がする…
まいっか!このままいっちゃえ!!m(_ _)m
そして、ありがとう!!
うん。きっと隠してると思うわぁ。
ウソを言うのが苦手な子だから、なおのこと笑顔で隠してると思う(^_^;)
でも、今の状態は結構楽しんでるみたいだよ!
不機嫌なのを隠さずに出してくれたりとか、かまって貰えたりとか色々と。
…気付いたら長く書きすぎた…
ごめんなさい!(*ノノ)
かわういよね!台詞はほぼメール引用です!
てか改めてみたら渡し方ひでぇな。にゃんこたんみたいに似合うと思ったて言えばいいのに。
魔曲使い…すごくほのぼの歌ってる図がよぎりました先生。
ハーメルンみたいに色々ついてきそう。
|ω・`)。o○(公開してないだけで実はみんな結構やってる…)
頭の中でめっちゃによによしてますごめんなさい!!
ミヤビたんPLさん>
ちゃんとミヤビたんになってた!?良かった!
勝手に書く分、気合入れてる。それなりに見えてたら超嬉しい。
てかツンケンしすぎでごめんよ。(´・ω・`)
てかね、改めてミヤビたんの懐の広さを垣間見たよ。
なんて優しい子なの!かわういなぁかわういなぁ!
メイドで来たらまたすげーヤな顔すると思うけど、その優しさで見逃してあげて!←
ありがとうございましたー!
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花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
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