TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
+ + + + + + + + + +
面倒臭いと口許で呟きながらも体を起こし、戸を開く。
やや下方に視線をやれば、やはり、居た。
白毛に赤目の小さな兎。
大きな赤を携えた顔は、今日は、微笑んで見えた。
「なに」
そう尋ねられるのを待っていたような……そんな顔で、一層はっきりとした笑みを湛えた少女は、さっと何かを差し出してきた。
「今日お月見だから、お団子作ったの。よかったらどーぞ」
簡素な器に盛られたのは、小さな手のひらで作ったのだろう、小ぶりなサイズの団子だった。
それを見つめて、つい、怪訝な顔をしていた。
別に、少女の行動に奇怪を覚えたわけでも、団子が嫌いなわけでも、なく。
「……月見って、この時期だったか?」
自分の無知ゆえの単純な疑問だった。
呟くように尋ねれば、少女はほんの少し目を丸くしてから、ふ、と微笑んで、それから、くすりと笑みを零した。
「この時期、だよ」
「ふぅん……」
ちらりと振り返った窓から覗く外の景色は、下層らしい仄暗さを孕んでいて、月見、という単語にはいささか不釣合いだった。
最上層へ行くのも手だが、今からでは手間だ。非常に面倒臭い。
雨の振る夜のようなものかと、一人で頷いた。
「今日は生憎の天気、っつーとこか」
「だから気分だけでもと思ったんだ」
「へぇ、なるほど。悪くねーな。それなら……」
来年、また――。
言いかけて、止めた。らしくない、と、喉の奥でせせら笑う感情が引き止めたのだ。
もっともだと頷いて、飲み込んだ言葉。妙な間が開いてしまった。
「……まぁ、ありがたく食わせてもらうわ」
肩を竦めてごまかして、視線を窓から少女に戻す。
首を傾げているようには見えなかった。思えば自分が唐突に黙るのはそう稀なことでもなかった。
……彼女も、そういう認識なのだろう。
笑顔のまま、ぺこりと頭を下げて。そのまま、立ち去った。
その背中を見送りながら、団子を一つ摘んで口に運ぶ。
「……来年、か」
きっと、今までなら思い至らなかっただろう、発想。
らしくないし、どうかしてると思ったが、今日ぐらい、いいかと、思った。
口の中に広がる餡子の味は、普段の自分にはない部類の、甘さだったのだから。
-----------------------------------
日にち改ざん^p^←
うさたんお団子ご馳走様。もぐもぐしたよ。
この日は中秋の名月とやらでしたっけ。ラジオで聞いて初めて知ったよ。
ていうか、お月見って10月だと思ってた。←
そうか、9月か……覚えておこうφ(、、*)
……!
そうか、だから月をモチーフにしたプレゼントというわけか!
……という訳か?思いつきで言ったが自信がなくなった←
やや下方に視線をやれば、やはり、居た。
白毛に赤目の小さな兎。
大きな赤を携えた顔は、今日は、微笑んで見えた。
「なに」
そう尋ねられるのを待っていたような……そんな顔で、一層はっきりとした笑みを湛えた少女は、さっと何かを差し出してきた。
「今日お月見だから、お団子作ったの。よかったらどーぞ」
簡素な器に盛られたのは、小さな手のひらで作ったのだろう、小ぶりなサイズの団子だった。
それを見つめて、つい、怪訝な顔をしていた。
別に、少女の行動に奇怪を覚えたわけでも、団子が嫌いなわけでも、なく。
「……月見って、この時期だったか?」
自分の無知ゆえの単純な疑問だった。
呟くように尋ねれば、少女はほんの少し目を丸くしてから、ふ、と微笑んで、それから、くすりと笑みを零した。
「この時期、だよ」
「ふぅん……」
ちらりと振り返った窓から覗く外の景色は、下層らしい仄暗さを孕んでいて、月見、という単語にはいささか不釣合いだった。
最上層へ行くのも手だが、今からでは手間だ。非常に面倒臭い。
雨の振る夜のようなものかと、一人で頷いた。
「今日は生憎の天気、っつーとこか」
「だから気分だけでもと思ったんだ」
「へぇ、なるほど。悪くねーな。それなら……」
来年、また――。
言いかけて、止めた。らしくない、と、喉の奥でせせら笑う感情が引き止めたのだ。
もっともだと頷いて、飲み込んだ言葉。妙な間が開いてしまった。
「……まぁ、ありがたく食わせてもらうわ」
肩を竦めてごまかして、視線を窓から少女に戻す。
首を傾げているようには見えなかった。思えば自分が唐突に黙るのはそう稀なことでもなかった。
……彼女も、そういう認識なのだろう。
笑顔のまま、ぺこりと頭を下げて。そのまま、立ち去った。
その背中を見送りながら、団子を一つ摘んで口に運ぶ。
「……来年、か」
きっと、今までなら思い至らなかっただろう、発想。
らしくないし、どうかしてると思ったが、今日ぐらい、いいかと、思った。
口の中に広がる餡子の味は、普段の自分にはない部類の、甘さだったのだから。
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うさたんお団子ご馳走様。もぐもぐしたよ。
この日は中秋の名月とやらでしたっけ。ラジオで聞いて初めて知ったよ。
ていうか、お月見って10月だと思ってた。←
そうか、9月か……覚えておこうφ(、、*)
……!
そうか、だから月をモチーフにしたプレゼントというわけか!
……という訳か?思いつきで言ったが自信がなくなった←
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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