あっちへうろうろ。こっちへうろうろ。
時々立ち止まり、首を捻りながら歩く少女の姿を目に留めて、何となく、気になって。見つからないような屋根の上から、ついて歩いた。
あっちへうろうろ。こっちへうろうろ。
やや時間をかけて、少女は見かけた地点に出戻ってきた。
誰が、どう見ても、迷っていた。
「なぁ、あんた。どこ行くつもりなんだ」
すとん、と。屋根から下りて、声をかけてみる。治安が悪いと言うこともない町の中、そうする必要性は無かったけれど、ゆらゆらと天秤のように左右する気まぐれが、たまたま、行動に傾いたのだ。
すると、少女は驚いたようにこちらを振り返り、それから、少し気まずそうに目を逸らした。
「べ、別に、どこかへ向かっているわけではなくて、ただ散歩しているだけだ」
「嘘付け。それ、なんだよ。見ながらうろうろしまくってんじゃねーか」
目的地を記したと思しきメモを握り締める少女。手元を指差して、やや怪訝に眉を寄せながら問えば、さっと隠された。
「……また、迷子か」
「迷子じゃない! しかも「また」ってなんだ、「また」って!」
「廃屋来た時も迷子だったじゃ……」
「私は迷子じゃない!!」
呆れたように言えば、噛み付きそうな勢いで突っぱねられて。思わず、言葉を飲み込んだ。
先ほどよりも深くなった眉間の皺。軽い苛立ちに、口の中の飴を噛み砕きそうになったが、一度は、我慢した。
変わりに零す、溜息。
品が良く、どこか大人びた少女のことだ、意地の一つも張るだろう気持ちは、判らなくもない。
判らなくもないが、面倒臭い。
もう一度、やや大きくなった溜息を零して、小動物でも掴むかのように、抱え上げた。
「な、な、な……!」
自分の半分より少し大きい程度の少女は、とても軽かった。たまに手伝いをしている店に運び込む小麦袋の束の方が重いかもしれない。
「あんま暴れんなよ」
言うや、地を蹴って壁伝いに屋根へと戻った。
路地を飛び出し、開けた視界をぐるりと見渡し、少女が向かっていた方向へ駆け出す。
「ちょ、まままま待て、待ってってば!」
耳元で喚かれている気がしたが、無視した。
その声がやや上ずって滲んでいるような気もしたが、無視した。
しがみついてくる手が思い切り爪を立ててきているが、痛くもない。無視だ無視。
とん、と、屋根を蹴り出し、少し離れた屋上へ飛び移る。
「っ――きゃああああっ!」
無視だ。
そう言えばどこへ向かっていたのか聞いていなかったことを思い出し、宙を横切る間に、握り締められたメモを掠め取って勝手に見た。
きつく握られていたメモが半分に破れてしまったが、かろうじて行き先は読み取れたので、気にしないことにした。
「なんだ、近ぇのな」
路地を行けば少し遠く感じる距離でも、スカイランナーにかかればあっという間だ。
屋根を走り、壁を駆け降り、張り詰めたロープを跳ねるように行き、たどり着いた目的地は、雑貨屋だった。
途中から喚き声が無くなったと思っていたが、単に耳が麻痺していただけらしく、立ち止まった瞬間に、じんと痛んだ。
やれやれと嘆息しながら担いでいた少女を降ろし、メモの半分を返すついでに覗き込めば。
「い、いきなり何するんだ!」
怒鳴られた。
「人を荷物みたいに…ッ、あぶ、危ないだろうが!」
しかもなんか泣きそうだ。
「べべ別にっ、怖くなんか無かったけどっ…けど…っ!」
「んだよ、怖かったならそう言えば……」
「怖くなんかないっ!!」
次からはやらない、と、言いかけた言葉を押し込めるように怒鳴る少女に。
「面倒臭ぇ……」
とうとう、口の中の飴が音を立てて噛み砕かれた。
品が良く、どこか大人びたこの少女は、全く持って意地っ張りらしい。
――後でその話を人づてに聞いたらしい誰かに言わせれば、お互いさま、とのことらしいが……。
kokuzu絵師
(*ノノ)
荷物wwwww
わーいわーいわーい。うさたんとの2ぴん来たー
あれ、猫さんより先に来てしまった……。何となくごめん←
にへら、かわゆいのぅかわゆいのぅでれでれでれ。
コマ割りな感じのピンは初めてだ!いいな、これいいな。
飴さんはこれでも気を遣ってます。これでも。
落とさないしぶつけないし大丈夫だっつーの。という程度の気遣い。
ふへへ、涙目なうさたん見てると癒されるね!←←←
怖がらせてごめんね(*ノノ)
ていうか飴さんの表情が逐一飴さんらしくて噴いたww
何気に一番気に入ってる顔は最後のコマだったりする(笑
えへへえへへー。うさたんありがとう。絵師様ありがとう。
さぁ心置きなく対抗心を活性化させるがいい!←←
飴さんのがりがり君アイコン(←)もきたよきたよ。
ガルさんの切り抜きアイコンも結局作っちゃった(*ノノ)
猫さんとこのSM診断もやったんだ。程よく噴いたww
そんで某燕団長のところで腹抱えて笑ったんだ。
盛大に笑ったんだ。人のおやつ食うなよ馬鹿wwwだが奴ならやる←
ていうかガルさん人のこと言えねええぇぇぇwww
今度仕返しに魔文書いて置いておけばいいと思います。勝手に読みます←
ていうか書かれたんだからこれ書いていいってことだよね!!!←←
よーしネタ探してこよーっと!
とか、ね。色々、色々、色々やりたいことはぎゅうぎゅうなんだけど!
今日はこれからお出かけ。お昼に動くのは慣れないにゃー。(´・ω・`)
依頼の相談活性化時間には帰ってきますよ!ちゃんと、勿論!
まだまっちろなんだ´p`
やること固まってるからそんな苦労はないと思う。えいおー。
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花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
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