TW3より飴(c05383)と花(c11349)の日記跡地。
現在の主な成分:頭の可哀相な背後。よその子ごめん。仮プレ。飴花の(背後に対する)不満。たまに遊びに来る喪(c08070)と石(c28018)。力関係はPC≧PL。
知った顔と同じ家に纏まって暮らし始めてから、暫く。
未知の都市国家へ旅立った青色。
アマツカグラの防衛に参加した白と黒。
早々に帰っても誰も居ないのを思い出して。アクスヘイムで仕事をした帰りに、ほんの少しだけ寄り道をした。
誰も居なくて、何もない。瓦礫の山があるだけの場所。
足元に触れた看板には、見覚えがあったけれど。
見る影もなく、知る者も居ないその場所を、故郷と呼ぶには、躊躇った。
せめて身内の生死くらい確かめてくれば良かったのだろうか。
だけれど、まだ、その領域までは、足が向かない。
いきていてほしいような。
しんでいてほしいような。
曖昧な思考は、足を止める。鉛のように、重たく、しがみついて。
「ただいま」
背を向けた道の向こうにあるはずの――あったはずのものに向けて、一言、呟いて。
辿った帰路の果て。4人で住まうには十分すぎる広さを持つ屋敷は、閑散として見えた。
「……ただいま」
誰も居ないのを理解して呟く。
誰も居ないのを理解しているからこそ、呟く。
ぽつりとしたかすかな声さえ響き渡るような静寂を、確かめて。
久しぶりに、一人の時間が長くある事を、何となく、思い出した。
未知の都市国家へ旅立った青色。
アマツカグラの防衛に参加した白と黒。
早々に帰っても誰も居ないのを思い出して。アクスヘイムで仕事をした帰りに、ほんの少しだけ寄り道をした。
誰も居なくて、何もない。瓦礫の山があるだけの場所。
足元に触れた看板には、見覚えがあったけれど。
見る影もなく、知る者も居ないその場所を、故郷と呼ぶには、躊躇った。
せめて身内の生死くらい確かめてくれば良かったのだろうか。
だけれど、まだ、その領域までは、足が向かない。
いきていてほしいような。
しんでいてほしいような。
曖昧な思考は、足を止める。鉛のように、重たく、しがみついて。
「ただいま」
背を向けた道の向こうにあるはずの――あったはずのものに向けて、一言、呟いて。
辿った帰路の果て。4人で住まうには十分すぎる広さを持つ屋敷は、閑散として見えた。
「……ただいま」
誰も居ないのを理解して呟く。
誰も居ないのを理解しているからこそ、呟く。
ぽつりとしたかすかな声さえ響き渡るような静寂を、確かめて。
久しぶりに、一人の時間が長くある事を、何となく、思い出した。
愛想のいい顔。
気さくで親しみやすい態度。
素直で物分りの良い少年。
それが、誰かの――母のための物だと気が付いた時に、ぽかりと穴が開くのを自覚した。
そこから零れてくるものは、薄暗く淀んで、いて。
同じように微笑もうとするたびに、吐き気がした。
穴は、塞がったのだろうか。
それとも、淀みは零れつくしたのだろうか。
どちらとも知れなかったけれど、喉奥から何かがこみあげてくるような感覚は、無くて。
自然かどうかも、知らなかったけれど。
ただ、多分、きっと。
母へ捧げたそれよりも、崩落したあの場所に捧げたそれの方が。
愁い、案じ、労わる。そんな気持ちが伴っていたのだろう。
尋ねて回った事柄。必要な援助の中身を思い起こして、ほんのりと微笑む。
また、行ければ良いと。願って。
――確かめるように頬に触れる。
大丈夫、大丈夫。
浮かべることはできるけれど、張り付いてなんかいない。
確かめて、安堵して、自嘲する。
「薄っぺらいな」
これだから、笑顔ってやつは信用ならない。
気さくで親しみやすい態度。
素直で物分りの良い少年。
それが、誰かの――母のための物だと気が付いた時に、ぽかりと穴が開くのを自覚した。
そこから零れてくるものは、薄暗く淀んで、いて。
同じように微笑もうとするたびに、吐き気がした。
穴は、塞がったのだろうか。
それとも、淀みは零れつくしたのだろうか。
どちらとも知れなかったけれど、喉奥から何かがこみあげてくるような感覚は、無くて。
自然かどうかも、知らなかったけれど。
ただ、多分、きっと。
母へ捧げたそれよりも、崩落したあの場所に捧げたそれの方が。
愁い、案じ、労わる。そんな気持ちが伴っていたのだろう。
尋ねて回った事柄。必要な援助の中身を思い起こして、ほんのりと微笑む。
また、行ければ良いと。願って。
――確かめるように頬に触れる。
大丈夫、大丈夫。
浮かべることはできるけれど、張り付いてなんかいない。
確かめて、安堵して、自嘲する。
「薄っぺらいな」
これだから、笑顔ってやつは信用ならない。
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プロフィール
HN:
飴と花
性別:
男性
自己紹介:
飴:キルフェ。不機嫌なお友達
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
喪娘と末子も背後は一緒。
あっち女子部屋、こっち男子部屋
メッセ登録してみました。
出現率は低率の予感ですがお気軽に
mai-maieb@hotmail.co.jp
登録時にはメールも一緒に送ってくださると確実です
ブログ内のイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権はキルフェPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
花:ガルデニア。ピンクの似合うお友達。
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